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2008年9月

やくざと日本人/猪野健治

 江戸時代から始まる「やくざ」の歴史をまとめた本。私は全然その世界には疎いのだけれど、するりと腑に落ちる説明になっている。歌舞伎町を中国マフィアが牛耳ることも、日雇い派遣が窮状にさらされるのも、1974年に刊行された本書の射程内の出来事と思える。

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甲賀忍法帖/山田風太郎

 山田風太郎の出世作にして忍法帖の第1作。これは売れて当然でしょう。
 伊賀と甲賀のそれぞれ10人の精鋭忍者によるグループ戦だが、総勢20人もの忍者のキャラクターが立っているので「登場人物一覧表」がなくてもスムーズに読める。話の展開も早く、読者は追い立てられるようにどんどん読み進むことになる。冒頭の設定を読めば伊賀が勝つことは明らかなのだが、結果を知りつつも、そのプロセスだけで十分読ませる。エンターテイメントとしての完成度は相当高い。

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