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知られざる水の「超」能力/藤田紘一郎

 寄生虫の研究やそれを解説した書籍で著名な著者による水の本。寄生虫病や感染症の実地研究を通じて水への関心を高めたというが、評判の良い寄生虫の本に負けず劣らず、面白い。

 学者の書いた本だからといって、堅苦しい観念的な本ではない。どんな時にどんな水をどのように飲むべきかを、細かく説明する実践的な本だ。
 いつでも誰にとっても「良い」水は存在しない、ということを大前提にして、硬水・軟水、さらにいえば主だったミネラル・ウォーターの成分(特にカルシウムやマグネシウムの含有量が重要)ごとの使い方を示す。基準はその1つだけでなく、炭酸水やアルカリイオン水、海洋深層水、還元水、創生水、ナノ・ウェーブ、スーパーライトウォーターなどの効能と飲み方をも解説しており、「手元においておかなきゃ」と思わせる本になっている。
 その一方、水の研究が思いのほか進歩していることも実感させられる。この本でも1990年代以降の研究成果がまとめられているが、その研究ペースを見ると、今現在もどんどん研究が進んでいると思われる。そういう意味では、この本を金科玉条とするのではなく、最新の研究成果に目を向ける必要があるとも思わせる。

おススメ度:★★★★
生活実践度:★★★
(ミネラルウォーターばかり買うわけにもいかないなあ。我が家の家計では)

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