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全米選手権2010 男子FP

 フリープログラムは小林千鶴さんが実況、解説は我らが樋口豊先生、というゴールデンコンビ。
 樋口先生の解説は勉強になるから大好き、柔らかな口調でざっくり辛口コメントを繰り出す様はもっと好き。
 ただ、問題はテレビを見終わったあとの自分の感想が本当に自分の感想なのか、樋口先生が言っていたことなのかの境目がハッキリしてこないこと(汗)。本当に影響力の大きいお方だ。

今大会、直前に全米ジュニアチャンプのロス・マイナー選手が足首の怪我で棄権、SP終了時17位と脅威の出遅れをしたスティーブン・キャリエールが怪我のためフリープログラムの前に棄権。
製氷時間に録画で流されていたスティーブン・キャリエールのSP演技は3回転ジャンプがパンクした後、ぼろぼろと点を取りこぼしていった印象。この時点で怪我をしていたのだろうか?

どうでもいい話をもう一つ。
採点まちなどのときに観客席の子供達をカメラが大写しになるのだが、子供達の反応が様々で面白い。場内スクリーンに映し出された自分にビックリして椅子の影にふせてしまう子、笑顔を返す子、はにかんでしまう子。そのなかでリアクション大将はカメラの方向を呆然と見ながらチーズをもくもくと食べていた男の子。家族(と思われる)にスクリーンに映っているのを知らされるとポーカーフェイスのままカメラの場所を確認。ややあってから微笑むと場内から「お、笑ったぞ♪」と言わんばかりの拍手。とたんにクール仏頂面なを作る男の子のエンターテイメントにキスクラで採点をまつ選手とコーチも大爆笑。この場内の子供をリサーチする企画はいい。日本だと、とおりいっぺんな反応しか返ってこないかも知れないがorz。


さて、本編。
個人的にはイーグルのジョナサン・カッサーがFPにまで残ってくれたのが嬉しかった。結果もよく182点をマーク。しばらく第一グループ・一番滑走の彼を超える点数は出なかった。なかなかやるじゃないか。よくよくみるとなかなかの美顔でしたね。どうでもよいことですが。

 ジョナサン・カッサーが2位におりたのはなんと第3グループがはじまってから。190点をだしたのは第3グループの第一滑走者、キーガン・メッシング。SPでスピードとスピンの早さとスタミナで目をひいた17歳。FPでも運動量のあるプログラムを勢いを保ったまま完走。豊先生もスピンのはやさに「回転ピッチが速いですね」「天性のものでしょうね。」と感心。

 SPでは残念な結果になったブライアン・ムロズ。グランプリシリーズでは曲に乗り切れなかった交響曲「運命」と協奏曲「ロマンス」。これが、今回はよく頑張って振り付けの良さが伝わってくる出来にまで上がってきて201点をマーク。よかった。よかった。

最終グループは実質五輪代表争奪戦。6分間練習からぴりぴりとした感じ。マーバーヌザーディー以外は(彼のFPは多分見たことがないと思うので)皆衣装を新調。なかでもジョニーとエヴァンの衣装が目をひく。エヴァンの衣装は前のほうがいいなあ。ジョニーは基本何をきても似合うので今回の衣装も様になっています(なぜか敬語)。

さて第一滑走はライアン・ブラッドリー。彼の演技が一番楽しかった。
 アマデウスにあわせておどけた様子でリンクにでてきたもの緊張は隠しきれず。ジャンプはトリプルアクセルがダブルになったほかは4回転をはじめ成功させることができて、「チャーミングかつダイナミック」な演技に。この日初めてのスタンディングオベーション。とっても楽しい演技でした。豊先生も、もう少し滑れれば映えるのだかえれどもといいながらもすばらしかったですね。とコメント。点数も225点台とがっつり。
 
アダム・リッポン豆知識
 ブライアン・オーサーに師事したのは彼からトリプルアクセルを習得したかったかららしい。なるほど。

アルミン・マーバーヌザーディー、ラフマニノフの第3番。これまた難しい曲を…。
でも、豊先生から曲を上手につかっていますとの言葉が出るくらい。エッジが若いワリにはしっかりしている。柔軟性があるいい選手になるのではないかとのこと。かんり褒められています。点数はジャンプでいくつか失敗と転倒があったので技術点などのびず。それでも大健闘。最終グループの雰囲気のなかでこれだけ出来たのは立派。

ジョニー・ウィアーの衣装は上半身だけみると貴婦人のドレスの様。その衣装でいつもよりも数段力強い演技をされると言葉にできない感じがする。うーん。かれはやっぱりオンリーワンなのだな。ううーん。

強豪ひしめくなかでただひとりミスのない演技をしてジェレミー・アボットが2位以下を大きく引き離すFP175.81、総合263.66の高得点で文句なしの優勝。本当に素晴らしい演技。この大会で一番彼がスケーティングが綺麗だったのではないかと思った。得点発表から客席でフォーカスされていたのは彼のご家族なのか?

最終順位は

1:ジェレミー・アボット
2:エヴァン・ライサチェック
3:ジョニー・ウィアー
4:ライアン・ブラッドリー
5:アダム・リッポン
6:ブライアン・ムロズ

と想定内の上位陣。アルミン・マーバーヌーザディはFPの失敗が響いて8位に。その下の9位にはやはりジュニアから上がってきたキーガン・メッシングが。アダム・リッポンをはじめ次の世代がもう牙をといで待ってます。という感じ。これに今回欠場した全米Jr1位のマイナーが出場していたとしたらどのあたりにつけていたんだろう。

オリンピックの代表はアボット・ライサチェック・ウィアーの3名。
これもまた、予想どおり。

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コメント

全米男子、とっても楽しかった。
やはり、とっても層が厚いですね。
オリンピック枠、もう少しあったら良いのになぁって思いました。

大好き!っていうのもあるんですが、今年も!ライアンには泣かされました。いろんな意味で。ショートは、4-3決めたのに・・・って涙。フリーは、良かった!ちょっとだけ、惜しい!ところもあったけど、良かった。観客みんなの愛をいっぱい受けているように感じた。
もう一人のお気に入り、ムロズは、もっと出来ると思うので、これからすごく楽しみです。

オリンピックメンバーに選ばれた3人は、それぞれに流石です。
やっぱりこの3人かと。

投稿: 紅華 | 2010年1月23日 (土) 21時42分

紅華さん、コメントありがとうございます。

ライアンのSPは本当にもったいなかったですね。GPSでじょじょに上がり調子だっただけに残念です~。

ブライアンは去年よかっただけに今年の順位は辛かったかもしれませんが、ちょっとのミスや成功で順位が乱高下するのがアメリカなのかなあと今回全米選手権をみていて思いました。来季は攻め方変えてがんばってほしいです。

投稿: 猫助 | 2010年1月24日 (日) 13時45分

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