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2006年6月28日 (水)

リッピの誤算とヒディンクの誤算

 退場者を出しながら、試合終了直前のPK奪取で辛勝したイタリアだが、これを運が良かったと決めつけるのは間違いだ。オーストラリアは負けるべくして負けたのであり、その裏には両監督の誤算が錯綜する。最後の賭けに出られたリッピと、初めから切るカードすらなかったヒディンク。知将同士の戦いは、駆け引きにすらならずに終わったのである。

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2006年6月25日 (日)

メキシコ対アルゼンチン〜W杯千字戦記(4)

 やはりメキシコは素晴らしい。テクニックとボール回しを重視しながら、惜しみないランニングによって攻守を成り立たせる。伏兵ロドリゲスの一発に沈んだが、負傷交代によって2枚のカードを浪費しながら、互角以上の戦いを演じた。ジーコがめざすべきは、こうしたチームではなかったのかと、ため息をつくばかりである。

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2006年6月24日 (土)

ジーコジャパンの必然的敗北

 よくやった、選手たちは頑張ったなどとは、とても思えない。そんな言葉を口にするなど、まっぴらごめんだ。3試合で1分け2敗、得点2失点7という成績は必然である。運が良ければ1勝1分けはあり得たかもしれないが、運が悪かったからこうなったのでは決してない。それを認めなければ、日本にとって今大会はまったくの無駄になってしまう。だから、これまでも散々繰り返してきたジーコのチームの欠点について、よせばいいのに再び書く。そして、今度こそ「日本人を知る監督」を望む。

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2006年6月14日 (水)

日本対オーストラリア〜W杯千字戦記(3)

 敗北自体は、とくに予想外でもないだろう。不愉快なのは、残り10分弱で3失点してしまう脆弱さであり、試合をコントロールできない情けなさだ。早めのプレスを放棄して中央の守備を固めるスタイルは、これで完全に崩壊したといえる。しかし、戦い方を変えようにも、変えるための人材がいない。予選突破に向けての最低ラインは恐らく、残り2試合で1勝1分け。あの3失点をみせられては、そんな奇跡などとても信じられはしないが。

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2006年6月11日 (日)

イングランド対パラグアイ~W杯千字戦記②

 FKからのオウンゴールが決勝点とは、さすがにベッカム様はやってくれる。パラグアイは南米切っての現実主義路線を歩んできた曲者で、今後スウェーデンと当たることを考えても、この勝利はでかい。賭けだった「派手な中盤」では、ジョー・コールが予想以上に活躍し、ルーニー不在の帳尻を合わせた。しかし、かつての2枚看板であるベッカム、オーウェンは、もはやアンタッチャブルではないだろう。

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ドイツ対コスタリカ~W杯千字戦記①

 両チームで6ゴールとは派手な開幕戦だが、とても21世紀のサッカーとは思えない一戦だった。ともかく、守備がひどい。開催国の強豪を相手に、コスタリカがべた引きでカウンターを狙うのはわかる。しかし、ドイツはどうだ? 4得点は偶然だが、2失点は必然だろう。彼らには、W杯を彩ってきた「ゲルマン魂」をどこにも感じない。

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2006年6月 8日 (木)

ベルマーレの5連敗に北島義生待望論を唱える

 煮詰まったときには、他の人間に仕事を回すべし。自律的であれ、他律的であれ、それが解決策だろう。今のベルマーレにもそれが必要なのであろう。平日の夜に平塚まで足を運んでノホホンとJ2観戦をするサラリーマン(私のことだ)の処世術にも耳を傾けてみたまえ。
(2006年6月7日 湘南ベルマーレ1ー3愛媛FC 平塚競技場)

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2006年6月 4日 (日)

ジダンとドメネクの無理心中

 フランス代表監督レーモン・ドメネクは明らかにおかしい。抽選に恵まれながら最終節にまでもつれ込んだW杯予選は、彼の無能さを十二分にさらけ出したはずだ。ジダンの復帰によってテュラム、マケレレまで手にしながら、その後も思うような結果を挙げられたとは言い難い。造反組のアネルカ、ピレスを外すのはまだ分かるが、ジュリを選ばなかったことをどのように「釈明」するのか。パリSGのドラソーを飼い慣らし、マルセイユのリベリーを最終メンバーに滑り込ませる所行は、本当に優勝するための最善策なのか。ジダンと心中するかのような所行を繰り返すドメネクだが、実際には負けた後の言い訳をつくり続けているとしか思えない・・・。「無理心中」を図っているのは、ジダンなのか、それともドメネクなのか。

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2006年6月 3日 (土)

ベルマーレ、一人前の敵と認められるの巻――神戸戦

 ナイジェリアのFWアガホアがスウェーデンを相手に先制ゴールを決め、驚愕のバク転&バク宙を披露してからもう4年がたつ。その神戸ウイングスタジアムはさすがに観戦しやすく、こんなすごいスタジアムでベルマーレが試合をできることに感謝しなければならない。まあ、これがJ1のゲームであればもっとよかったのだけど。
(2006年6月3日 ヴィッセル神戸1―0湘南ベルマーレ 神戸ウイングスタジアム)

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2006年6月 1日 (木)

茂庭照幸は神に愛でられたのか遊ばれているのか

 田中誠の負傷により、茂庭照幸がドイツに行くことになった。とりあえずは「グアム旅行をキャンセルしなきゃ」などという素っ頓狂なコメントが出てこなくて一安心。もっとも、彼はああ見えてもTPOをわきまえてネタを振りまいている(と信じたい)ので、要らぬ心配だったか(ま、まさか、あのときの埋め合わせとして今まさにグアムにいるなんてことはないだろうな…)。【注】

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

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