2007年のJ2を予想
ケーブルテレビの番組表が届いたのだが、今年はJ‐sportsはJ2の生放送をしないではないか! 初回放送が月曜日なんてのもある。結果がわかった後に録画して見るなんて私の行動パターンにないのだが。開幕前にガッカリなニュースに接したところで、気勢を上げるためにJ2の順位予想などをしてしまうぞ。ヨッシャー、今年のベルマーレはやるぞ!
1位 東京ヴェルディ1969
ヴェルディを1位に予想するんじゃ気勢なんて上がらんな。我ながら。
でも、今年のヴェルディの補強を見たらグウの音も出ない。札幌からフッキ、ベルマーレから佐藤悠介、セレッソに属していた名波浩も取ってきた。J2のライバルチームから中心選手を連れてくるやり方は、2005年の京都が実践して結果を出したが(私は、イヤミを言った)、今年のヴェルディを見たらあのときの京都なんてカワイイものだ。そのうえ柏からディエゴ、磐田から服部年宏、大宮から土屋征夫といった選手まで獲得している。「この戦力だと1位以外は考えられない」とか言ってプレッシャーでもかけておく。
まあ、実際には額面どおりにうまくいくだろうか。なにしろラモスは監督として未知数であり続けている。2006年は48試合かけたセレクションとスカウト活動の年だったのだから。
2位 京都サンガF.C.
2005年にJ2優勝を果たした中心選手の多くが健在で、戦い方を知っているのが強みか。アンドレはいい加減、チームにフィットするだろうし。秋田豊や森岡隆三は、まあやっぱりそれなりに力になるでしょう。そのうえ土壇場にきて角田誠を獲得とはね。
アゲンストの要素を挙げるならば、わけのわからないチーム名変更。第三者から見ると「わけがわからない」。こういうことをしたチームは「サッカーの神」に見放されるというのが私の持論なのですよ。
ところで、今初めて知ったけど、「F.C.」ってピリオドを入れるのが正式なのですね。ふーん、面倒ですね。
3位 湘南ベルマーレ
気勢を上げるためには3位ぐらいには入れておかないと。
とはいえ、私自身はそれほど楽観的じゃない。ジャーン、斉藤俊秀、名良橋晃というDF陣の補強といい、中里宏司を呼び戻したことといい、2006年シーズンの弱点を補強したものといえる。が、その一方で佐藤悠介の抜けた穴はデカイ。数字に表れるのはセットプレーのキッカーとしての役割だが(こちらで述べた)、それと同時に、彼は攻撃時に多くの選手がボールを預ける選手でもあったのだ。補強状況を見る限り、代わりになる選手はいない。これをきっかけとして、特定選手のボールキープ力に依存しない、責任を分担するチームに変身してくれるなら言うことはない。しかし、そう簡単にいくか?
不安材料はほかにもあり、柿本が戻ったとはいえ決め手にかけるFW陣を不安視する声も多い。が、何よりも問題なのはいつまでも安定しないGK。2000年に監督だった加藤久は監督としてはイマイチだったが、GKの重要性を主張して伊藤裕二の獲得を促したことは評価すべきだと思うのだよ。
4位 セレッソ大阪
主力の多くが抜けたことをどう見るか。西澤明訓、大久保嘉人、ブルーノ・クアドロス、なかでも下村東美の移籍は痛い。有望な若手選手が多いというので、うまくいけば2006年の柏レイソルのように「新陳代謝」と評価されることになるのだろうが、そんなに毎年降格チームがうまく回ったんじゃたまらない。
でもまあ地力はあるだろう。都並の監督としての手腕はそうバカにしたもんじゃないし。
5位 ベガルタ仙台
このチームは昨年5位だが、得失点差は+32でナンバー1だったのだ。チーム関係者がこれをどう捉えているのか、他サポである私には聞こえてこないのだが、どう解決するつもりなのだろう? それなりに力があるはずなのだが、ジリ貧で年々チャンスが遠ざかっている印象だ。
望月監督はベルマーレの代行監督だったときの印象で言えば、なかなかよさそうだったが。
6位 コンサドーレ札幌
三浦俊也が大宮以外のチームで何ができるのか、なんだかイメージしにくい。
というよりも、このチームは柳下前監督で続けるべきだったのだと思う。昨年のチームが柳下完成形ってわけでもないだろうに。監督交代をするならするで、柳下の何が物足りないのかを明示すべきだろう。なまじ「柳下の築いた基礎に…」のような言い方をすると、なんで三浦サッカーに切り替えるのかが共通意識として浸透しないのではないか、とまあ例によって情報に疎い他サポ視点で感じるわけだ。
と書いてきたら、6位でも過大評価のような気がしてきた。和波智広をもっと大事にしたら6位になるよ、とでも言っておくか。
7位 サガン鳥栖
こちらは監督交代の影響はないらしいですな。フロントがチームを過信しているように見えることの方がポイントだ。新居やシュナイダーを失った割におっとり構えているように見えるのだ。「もう土台はできている」とか「若手選手が成長する」とか考えているのなら、痛い目を見ると思う。
それとも、外から見るよりも内情は火の車なのか?
8位 アビスパ福岡
2月になってからホベルトを手放したのが象徴的で、監督の意向程度の理由で、雇える中心選手を手放すようなチームは、サッカーの神に見放されると思う。また神か、というなかれ。水谷雄一、千代反田充が去ってタダでさえ軸がぐらついているのに、そういうことをしていたらダメだろう。
そもそもリトバルスキー監督の能力はそんなに絶対的なのか? 横浜FCでは城彰二、シドニーFCではドワイト・ヨークのようなリーグのレベルに比して優れた選手を擁していてこその成績だったわけで、今の福岡の戦力ではどうなのだろう?
9位 徳島ヴォルティス
GK鈴木正人を使い続けられるようなら、去年のようには沈まない気がする。まあ元湘南の守護神に対する贔屓目もあるが。ともかく今年はポカリの意地を見せるだろう、と意味もなく煽ってみる。
10位 愛媛FC
ナンバーワン「読めないチーム」。有望若手選手を借りてきてのチーム作りは毎年未知からのスタートだ。2006年は見事に成功したが、それが毎年成功するようだと、他のチームとしては困ってしまう。
11位 ザスパ草津
今年は高田保則が20点ぐらい取るんじゃないかな!
12位 水戸ホーリーホック
ミトナチオを放棄したという噂の真偽はいかに! しかし湘南のアウェイ水戸戦は2試合とも平日! また今年も行けそうにない。
13位 モンテディオ山形
最下位に予想しても一番反発が少なそうなチーム。いや、さすがに今年の離脱選手の顔ぶれは苦しいでしょう。そのうえ、育成力にも疑問符が付きかけていることだし。アベユウタロウをモノにできなかったのは痛かった。
あーあ。最後のほうは投げやりになったわけではなく、「こんな風に下位予想したチームに毎年苦しめられ、上にいかれているんだよなー」と思って暗い気分になった。どうせ順位予想も的中しそうもないし。気勢を上げるつもりが、逆効果だった。
開幕戦では、この落ち込んだ気分を盛り上げるゲームを見せてほしいものだ。頼みますよ、湘南ベルマーレの選手諸君!
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ベガルタ仙台は、1988年に東北電力サッカー部
として創設され、2001年にJリーグへ
昇格したサッカークラブです。
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京都のアゲインストは、加藤久を入れたこと!
沖縄から逃げるように来たそうです。
彼、訴えられているみたいですよ。大丈夫?京都?
投稿: ・・・・ | 2007年3月 2日 (金) 22時55分
・・・・さん、はじめまして。
本当に加藤久が京都の問題点になってくれるのなら、湘南を応援する私にとってはありがたいのですけどね…。
投稿: 三鷹牛蔵 | 2007年3月 3日 (土) 07時51分