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2007年5月 6日 (日)

湘南に家買っちゃえ! 斉藤俊秀

 このところグダグダなゲームが続いているベルマーレ。その中にあって斉藤俊秀のコメントにはいつも唸らされる。連敗を脱したというだけで内容には不満一杯な今日のゲームでもそうだった。
「経験上、連敗しているときは往々にしてこういう展開になる。なかなかカッコよくは勝てない」
http://www.jsgoal.jp/news/00048000/00048163.html
 うーむ、斉藤さんにそう言われたら、おとなしく引き下がるしかないな。
(2007年5月6日 湘南ベルマーレ3—2ザスパ草津 平塚競技場)

 マンオブザマッチに選ばれて「公募した選手キャッチフレーズの中に『湘南に家買っちゃえ!』というのがありましたが」と水を向けられてサポーターが沸いたのだが、とはいえ、今日の斉藤俊秀はプレー面で褒められても本意ではないだろう。DFラインのリーダーとして2失点には不満があるだろうし、決勝ゴールをあげたから帳消し、とは考えていないに違いない。
 その意味で、斉藤俊秀のこの日最大の功績は前記のコメントということになろうか。振り返れば、最近の連敗中の斉藤のコメントはことごとく気が利いている。
 山形相手になすすべなく負けた後には、
「どうして負けたのか、自分たちでよく分かっているし、次に向けて何をすべきかということは分かっています」
http://www.bellmare.co.jp/bellmare/view/s.php?a=2304
と、動揺しているであろうチームメートに聞かせるためか、きっぱりと言い切り、それに続く福岡戦の後では、
「去年は連敗が続いたチームだったので、今年は変わったんだというところを見せるためには、次の試合でどんな答えを出すかということが試されているということだと思います。ですから、次の試合では去年とは違うところ、強い気持ちをもって臨みたいですね。連敗したといっても、今まで取った勝ち点18というのは減らないわけですし、今日も上位2チームが負けて、首位との勝ち点差6という意味では広がらなかったわけですから、それをポジティブに捉えていきたいです」
http://www.jsgoal.jp/news/00047000/00047984.html
と敗戦の内容にこだわりすぎることなく、チームメートを鼓舞してみせる。
 これが経験ということなのかもしれないが、チームメートやサポーター、ファンを見据えた的確なコメントで、本心はともかく、次の試合に向けてチームの雰囲気をよくするようなコメントに終始している。いやはや、ピッチ上の監督とはこういうことかね。

 湘南の2失点を振り返ると、松本昴聡がいささか奇妙な応対をしたことによる2点目より、1点目が歯がゆいものだった。
 試合開始直後の草津は、1トップの氏原良二が中央でCBを引き連れてボールを受けに下がり、両翼の高田保則、後藤涼が裏を狙う形を見せた。綺麗に3人が連動しており、これを狙っているのかと思ったが、その後、この形は絶無であった。原因は氏原にある。ボールを受けに下がることはなくなり、常にファーサイドでこぼれ球を待つようなポジショニングに終始した。1試合に1回のチャンスを待っていたようにも見えたが、雨天だから相手のミス待ちにも合理性があるということなのだろうか。
 ともかく、氏原が参加しなかったことが草津のボール回しに影響したのではないだろうか。草津がマイボールをキープできなかった原因を個々の技量だけに求めないのであれば、選択肢の少なさを挙げるのが妥当であろう。中盤でボールを奪われ続けた草津は、高田がポストプレイを担うことで打開を図るが、ほとんどの場合、機能しなかった。が、その中でただ1回うまく抜け出した高田が左サイド深く進入して上げたセンタリングに頭を合わせたのが氏原だった。
 1試合に1回だけのチャンスを本当に生かしてしまった氏原を褒めるべきだとは思わない。氏原のミエミエの狙いにやられてしまう湘南DFが情けないし、歯がゆい。冨山達行か斉藤か、どちらかが抑えるべき局面だったと思う。
 その点、2失点目は、松本の応対がまずかったとはいえ、終始アグレッシブに任務を遂行しようとしていた高田保則の突破だけに、相手を褒める余地があろう。

 湘南の攻撃は、3点取ったものの、課題も見えている。カウンターならともかく、相手DFの形が整った場合、前線の選手だけで得点する可能性は低そうだ。結局のところ、坂本紘司がボランチの位置から前線に飛び出さないとチャンスにならない。坂本のボランチ起用に疑問を呈し続けてきた私だが、こうなってみると、その主張を繰り返す気にはならない。いや、坂本は偉いね。
 今日はベンチワークにも疑問があり、相手DFが退場してもしばらく選手交代をせず、業を煮やしたのか、斉藤が前線に上がった。これを見て、左SB冨山に代えて永里源気を投入したが、ワンテンポ遅い。攻め上がった斉藤が決勝点を挙げるのだから、この辺りの判断力がMOMの選定理由かもしれない。

 ところで、草津の植木繁晴監督は試合途中に退席処分となった。理由は審判への異議ということらしいが、直接的な理由はともかく、この日の草津ベンチが見苦しかったのは確かだ。
 審判が湘南寄りだったかもしれないし、牽制したり異議を唱えたくなるのもわからないではない。だがしかし、テクニカルエリアにジャージ姿の体格のいいオッサンが3人出て行くところで心証が悪い。町内会の運動会かよ、と言いたい気持ちはグッとこらえておくが、選手がベンチから立ち上がることすら禁じるバスケなどと比べると無秩序に見えてしまう。いや、本当は心証の問題ではなくルールに反しているのだけど。
「2007 Jリーグ試合実施要項」第25条の2〔テクニカルエリアの使用〕は次のように規定しているので。
あらかじめ「メンバー提出用紙」に記載されたチームスタッフのうち,その都度ただ1名のスタッフのみが,試合中テクニカルエリア内において,指示を出すことができる.なお,必要な場合は通訳が同行し,指示を与えることを認める.

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

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