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2007年8月26日 (日)

ベガルタとベルマーレの共通の悩み事

 仕留め損ねた試合。湘南側から見ればこうなる。この日の勝ち点3を譲ったということを問題にしているのではなく、昇格争いにおいて剣が峰に立っていた仙台を突き落とし損ねたという印象だ。
(2007年8月25日 湘南ベルマーレ0—1ベガルタ仙台 平塚競技場)

 後半ロスタイムのロペスのゴールが試合を決めたが、これが仙台のすべてを救ったと言えるのではないか。
 前節までの下位チームとの連戦で勝ち点を稼げなかったために、ピッチからもサポーター席からも「また今年も夏に低迷か」という悪いムードが漂っていた(私の先入観だろうか)。開幕戦の鮮やかな戦い方に比べると、仙台の選手達から自信が感じられなかった。そして仙台自慢のサポーターも開幕戦より数が少なく、元気もないように思われた。絶好のチャンスにシュートは枠を外れ、枠を捉えたシュートはファインセーブや身体を張った湘南の守りに防がれた。湘南が先制点を奪っていれば、この試合をものにしただけでなく、仙台の選手・サポーターをどっぷりと暗い気分にできたはずだ。昇格争いにおいてダメージとなるほどに。

 ポイントは前半の開始から20分ほどの時間帯だろう。まぎれもなく湘南の時間帯だった。ディフェンスでプレッシャーをかけてミスを誘い、ボールを奪った。仙台のキーマン、ロペスには北島義生がほぼ1人で対応し、ロペスのポジションを下げさせ、あるいは左サイドに動かすことに成功した。しかし湘南はゴールできない。シュートチャンスはむしろ仙台の方が多かったくらいだ。
 その後は仙台も盛り返し、湘南の切り替えが遅くなった(セレッソ戦でもそうだった)ことで試合は拮抗する。後半には交互にチャンスを得るような展開になるが、残り10分ほどは湘南の猛攻。しかし、湘南はゴールできず、ロスタイムに失点。

 なぜ湘南が先制できなかったのか。
 やっぱりエドワルド・マルケスが諸刃の剣なのではないか。ハイボールの競り合いで岡山一成に勝てなかったことは別に構わないが(胸より下のボールならば勝っていたし)、ポジションが低すぎるのが気に障る。特に毎試合の前半に。アジエルや加藤望とのパス交換、あるいはドリブルで抜け出せるとしても、前線には相手DFを背後にした原竜太しかいない場面が多発するので、遅攻からは得点できるような気がしない。
 確かにエドワルドは技巧があるし、見ていて面白い。だけど、ゴールから遠い位置ではその価値は著しく下落する。エドワルドが下がってアジエルと絡むのであれば、加藤望とアジエルの絡みは封印して、加藤はゴール前に上がっていく必要がある。それはそれで1つの策だが、役割が逆だろう。エドワルドが高い位置にいる方が好ましいと思う。

 失点前の一連の対応で尾亦は反省が必要なのかもしれないが、今の尾亦は非常に状態が良い。上下動の回数も多く、「奪われたらダッシュで戻る」も、後半になると目立つ。今の湘南でピッチを大きく使うことに貢献しているのは尾亦だけで、硬軟取り混ぜたクロスは得点の匂いが漂うし、去年に比べるとディフェンスからも懸命さが伝わってくる。
 今日のベストプレーも尾亦絡み。中央でボールを持った加藤望が左に流れていき尾亦にパスすると、方向転換して右前方に向けてダッシュ。尾亦がワンテンポ置いて上げたクロスはゴール前を越えていくが、がら空きのファーサイドで加藤望が受けて中央へ折り返す。中央でそれを受けた原竜太がシュート(枠から外れる・・・)。例によって加藤望を褒める気なのだが、その加藤と尾亦の関係がかなりよいので、2人のコンビで左サイドからの攻撃が作れている。2人のどちらかがクロスを上げられるのだが、FW陣とはいまひとつ息が合っていない。

 さて、仙台について。
 今日は一息ついた格好だが、今後も苦戦しそうだ。そう見た理由はファビーニョのポジション。ロペスとカブっているでしょう。ロペスがサイドに流れたり低い位置に移ったのは、湘南ディフェンスが効いていたというだけでなく、これも原因ではないか。そのあおりを受けて梁勇基も存在感をなくしていたし。ファビーニョに代えて関口訓充を投入して右サイドが活性化したのは、関口の頑張りというだけでなく、役割分担の明確化が奏功したのではないか。
 シーズン途中に加入したブラジル人FWが中盤に下がってきて前線の迫力を減らしてしまうなんて、おいおい、まるでアジエルとエドワルドの話みたいじゃん。いらん親近感を覚えるなあ。。。。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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