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2007年12月24日 (月)

プルシェンコのファンは怒らないで

 どうせプルシェンコはドタキャンじゃないの? どうせプルシェンコは肉襦袢を着ないんじゃないの? と半信半疑だったこともあり、上から3番目のチケットにとどめたのだが、本当にプルシェンコはやって来た(肉襦袢は着なかったけれど)。いやはや、信じなくてゴメンなさい。でも、謝っているそばから失礼なことを書きそうだ。
(2007年12月24日 クリスマス オン アイス2007 新横浜スケートセンター)

 身体が絞り切れていないとか、復帰するつもりはないんでしょとか、そういう話題には関心がない。プル様が来てくれたことが最重要なのだ。ヤグディンはよく来日するのに、そのライバルであるプルシェンコは日本にはあまり来ない印象だったから。それに、クリスマスの稼ぎ時には日本になんか見向きもしないのかと思っていたし。
 もしかすると、世界的にはフィギュアスケート不況なのかもしれない。グランプリシリーズの客席のガラガラっぷりとか、スターズオンアイス苦境の噂だとか、ヤグディンまでもが競技に復帰するという話とか、なんだか景気の良い話が少ないような気がする。こんなにチケットが飛ぶように売れるのは日本と韓国だけなのかもしれない。いや、根拠はないのですけど。
 そうでなければプル様が日本に来るなんておかしい、と思っていたのだが、今日仕入れたネタによると、ロシア(正教?)のクリスマスは1月7日なのだそうな。おお、それなら12月のクリスマスは気兼ねなく出稼ぎシーズンですね。

 気がついたらプル様ゼニゲバ説みたいな話になっている。いかんいかん。そんなことが書きたいわけではない。
 プルシェンコの変態ステップは凄かった。腕の振り付けはもっと凄まじかった。切れがあってメリハリが利いているのだが、それだけではない。何か秘密がある。どこか正視することを躊躇させるような怪しい魅力がある。そしてそれは起こった。両脇を締めて掌を前に向け、右腕と左腕を交互に上下動させながら、プル様が盛り上がっている一角に向けてにじり寄って行ったのだ。私の頭の中では麻木久仁子が失神した。「せくすぃ~部長」!!
 きっと気のせいだ。直前の演者であるイリヤ・クーリックが正統派ですばらしかったので、私の脳内差別化によってプル様がイロモノカテゴリに分類されてしまったに違いない。

 イリヤ・クーリックは繰り返しになるが、素晴らしかった。なんというか、世界のトップクラスの選手は引退してから何年経ってもモノが違うと痛感させられる。
 ウラジミール・ベセディン&アレクセイ・ポーリッシュクという男性2人組は、機会があったら必見もの。小柄な方がもう一方の頭の上で片手倒立したり、投げ技やら乗っかり技が凄い。場内には悲鳴が満ちる(スケート靴を履いたままで相方に乗るので)。白鳥の格好をした演技はスピード感ゼロなのだけど、それゆえに凄みが5割増し。ゆっくりとフィジカルを見せつけられる。あのフィジカル大魔王ぶりは、ペア競技の将来像を示しているのだと思う。張丹&張昊がこうなることを期待する。
 シェーリーン・ボーンさんのお色気路線には緊張した。が、そこで照れていてはいけない。客もガッツリ受け止めて対応すべきだ。特に、膝の上で寝転ばれた男性はフリーズしてちゃダメですよ。あれを見たときは安いチケットを買った自分を申し訳なく思った。ちゃんと最前列でオーバーアクションで反応してあげられたらなと。
 荒川さんは相変わらず素敵でした(樋口さん口調)。

 ある意味で、今回の最大の驚きはサプライズゲストのアダム・リッポンさん。世界ジュニアグランプリのチャンピオンだが、安定感と完成度のある選手で、「これがジュニアかよ。アメリカさんには参るね」と思ったのだが、本当に参るのは3日後だ。あれを見せられた直後に全日本選手権に行く者にとってはつらいものがある。
 というわけで、全日本選手権のレポートは昨年よりも軽いものになる予定です。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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