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2008年1月11日 (金)

湘南ベルマーレのセットプレー(1)

 高田保則に続いて中町公祐もチームを去った。期待を集める若手イケメン選手を斥けて生き延びる、いや、成長を続ける加藤望の凄みを、またしても痛感させられた。そういった感傷に頼らなくても、湘南ベルマーレのセットプレーについて見てみれば、おのずと加藤望に触れざるを得ないわけだが。

 2000年以降のベルマーレについて、セットプレイを起点にした得点についてまとめると、
  2000年 FK5 CK7 合計12(90分当たり0.29点)
  2001年 FK7 CK4 合計11(90分当たり0.24点)
  2002年 FK4 CK5 合計9(90分当たり0.20点)
  2003年 FK3 CK4 合計7(90分当たり0.16点)
  2004年 FK7 CK3 合計10(90分当たり0.23点)
  2005年 FK9 CK3 合計12(90分当たり0.27点)
  2006年 FK6 CK6 合計12(90分当たり0.25点)
  2007年 FK10 CK8 合計18(90分当たり0.35点)
という数字で、やはり2007年は多かった。

 そのうち、FKを直接決めたゴールとキッカーをまとめると、
  2000年 なし
  2001年 パラシオス2本、栗原圭介1本
  2002年 パラシオス2本
  2003年 なし
  2004年 なし
  2005年 加藤望2本、佐藤悠介4本
  2006年 加藤望1本、佐藤悠介2本
  2007年 加藤望3本、アジエル1本
となっている。加藤望の数字は増えているが、佐藤悠介が抜けた分まではカバーできていない。

 さらに、セットプレイを得点に結びつける確率を見ることにする。手元にある資料でその近似値を得るために、次のような計算をした。
「セットプレイを起点にした得点÷(CK+直接FK+間接FK-オフサイド奪取数)」
 仮に「純粋セットプレイからの得点率」とでも名付ける。オフサイドで得た間接フリーキック以外のセットプレイのうち、ゴールにつながった率を出すという意図だ。
  2000年 1.43%
  2001年 1.18%
  2002年 0.90%
  2003年 0.70%
  2004年 1.05%
  2005年 1.28%
  2006年 1.07%
  2007年 1.73%
 これによって、2007年はセットプレーの成功率が高かったことがわかる。

 最後に、セットプレーからの得点について、どの選手が寄与したかを見てみる。

 得点者は、
(2007年)アジエル4、原竜太4、加藤望3、ジャーン2、斉藤俊秀2、田村雄三1、山口貴弘1、北島義生1
(2006年)アジエル3、佐藤悠介3、坂本紘司1、加藤望1、外池大亮1、北島義生1、松本昂聡1、横山聡1
(2005年)佐藤悠介4、加藤望2、バリシッチ2、梅田直哉1、柿本倫明1、坂本紘司1、OG1
となっている。
 原竜太はスルスルとニアサイドに駆け込むポジション取りが上手だと思っていたが、それが数字上も立証された形だ。逆に、石原直樹が3年間で0点とはやや意外でもあるし、重大な課題だろう。
 シーズン前に私がセットプレーでの得点源と期待していたジャーンは、さほどの数字を残していない。相手チームの最強DFが厳重にマークしてくるという事情もあるだろうし、それ故にか、シーズン後半にはファーサイドに相手DFの中心選手を引きずり出した上で、中央に折り返す形を狙っていたようなので、ジャーン自身のゴールがあまり増えなかったのは仕方なかったのだろうか。

 キッカーは、
(2007年)加藤望10、アジエル4、永里源気2、ジャーン1、鈴木将太1
(2006年)佐藤悠介7、加藤望4、ニヴァウド1
(2005年)佐藤悠介6、加藤望6
で、2007年の結果はどう評価すべきなのだろうか。「多くの選手が精度のあるボールを蹴っていたことが伺える」なんて前向きなことを言っておこうか。
 ただし、坂本紘司の名前が挙がっていないのは誤算だったはずだ。開幕当初は期待を背に、セットプレーのキッカーを務めていたものの、気づくとその役割は別の選手に移っていた。坂本のせいなのかどうかは不明だが、2007年の開幕当初、ベルマーレはセットプレーに苦しみ、開幕から14試合で1点しか挙げていない。
 その14試合と15節以降についてだけ数字を比較すると、
・「純粋セットプレイからの得点率」 0.39%→2.19%
・1試合当たりセットプレーからの得点 0.08→0.46
・1試合当たり得点 1.38→1.54
という向上を見せている。

 以上、セットプレーからの得点について概観してみた。守備についてもまとめるつもりはなくもない。。。。

注:本稿のデータは湘南ベルマーレ公式サイトをもとにしている(昨年同様)。しかし、2005年以前のデータはサイトデザイン変更時に削除されており、検証不能になっている。これは非常に遺憾。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

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