岡ちゃんの方針転換がもたらす古くて新しい課題
キリンカップの2試合は、岡田監督本来のポリシーへの方針転換を印象付ける内容だった。FWが中盤でのプレッシングに参加し、数的優位を維持しながら速攻を狙うコンセプトは、マンツーマン依存のオシム時代とは明らかに異なる。数多くの選手をピッチに送り込み、戦術の浸透を狙った彼は、いわば賭けに勝ったといえるだろう。それはつまり、「決定力不足」という攻撃面での課題を棚上げにしたことにほかならないのだが・・・・・・。
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キリンカップの2試合は、岡田監督本来のポリシーへの方針転換を印象付ける内容だった。FWが中盤でのプレッシングに参加し、数的優位を維持しながら速攻を狙うコンセプトは、マンツーマン依存のオシム時代とは明らかに異なる。数多くの選手をピッチに送り込み、戦術の浸透を狙った彼は、いわば賭けに勝ったといえるだろう。それはつまり、「決定力不足」という攻撃面での課題を棚上げにしたことにほかならないのだが・・・・・・。
横浜FCの中盤守備は、エリゼウのフィルター機能がストロング・ポイントだ。なにしろ彼はアジエルのドリブル突破を許さない。J2の各チームがアジエル対策を練る中で垂涎の的ともいえるエリゼウを、ハーフタイムで交代させた都並敏史監督の真意は、J2の現実主義などよりもはるか高みにある。
(2008年5月25日 湘南ベルマーレ4―1横浜FC 平塚競技場)
アフリカン・サッカーはなかった。コートジボワールは、早いテンポでショートパスを繋ぎ、ボールのない所でも選手達は勤勉に動く。民族音楽のリズムはなく、ジェイジェイ・オコチャの居場所もない。脅威のスピードで縦に突っ走るようなことは皆無で、それを行うとしたら緊急招集のドゥンビアだけだったのだろう。彼は試合に出なかったが。
(2008年5月22日 キリンカップサッカー2008 コートジボワール代表1―1パラグアイ代表 ニッパツ三ツ沢球技場)
サンアントニオ・スパーズの次の相手は、最大の障害であろうレイカーズだ。シーズンMVPのコービー・ブライアントは、自らの真価を誇示するチャンスだととらえていることだろう。そういうときのコービーは手に負えない。スパーズに勝機はあるのだろうか。
サガン鳥栖はアジエルにマンマークをつけてきた。これは失敗だった。昨年にも同じ策をとって不首尾に終わったわけだが、湘南の対応は昨年よりもスムーズで、あっさりとかわしたように見えた。攻撃ルートの複線化が効いているのだと思う。
(2008年5月11日 湘南ベルマーレ2—1サガン鳥栖 平塚競技場)
アジエルのキープ力、突破力、視野の広さはデフォルトと考えている。ところが、今日のアジエルは不調だった。もしくは疲労感を感じさせた。それでも勝ったというのは湘南にとっては大きい。
(2008年5月6日 水戸ホーリーホック0—2湘南ベルマーレ 笠松運動公園陸上競技場)
成功体験が後の低迷の種になることがある。今日の完勝はそういった懸念を起こすものだ。「湘南の暴れん坊」復活への第一歩ともいえる勝利を否定するつもりはないのだが、シーズンはまだ長い。この試合がピークであっては困るのだ。
(2008年5月3日 湘南ベルマーレ4―0アビスパ福岡 平塚競技場)
チャンピオンズリーグ決勝のカードが決まった。イングランド勢同士の対決は「プレミア強し」の印象を決定付けるもので、とくにバルサとローマを破ったマンチェスター・ユナイテッドは、賞賛に値するプレーをみせている。時に大量得点をもたらす攻撃力を維持しながら、弱点だった守備面の脆さを克服。若手からベテランまでがタフに働き、必ずしもスター選手に依存しない現状は、金に飽かしたチーム作りでは生まれないものだ。
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