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2008年9月14日 (日)

チャンピオンズ・オン・アイスの覚書

 チケットが高価で硬貨では買えないこのアイスショー。高橋大輔の不参加で市場価格が急降下したみたいだけれど、定価で買ったことを後悔せず、この目で費用対効果を考課する。(ネタばれあり注意)
(2008年9日13日 チャンピオンズオンアイス2008 新横浜スケートセンター)

 このショーのテーマは「カルメン」。あらすじを予習できていればよかったのだけど、まあ、曖昧な記憶に当てはめながら見た。そのせいか、注目点のピントがずれていたかも。

 オープニングからカルメンに沿った団体演技だが、配役を把握するのに一苦労。結論から言うと、主役のカルメンが荒川静香、その相手役(伍長だっけ?)が本田武史、伍長の恋人が安藤美姫。マタドールがステファン・ランビエールで、死神みたいな暗黒キャラがジョニー・ウィアーとスルヤ・ボナリー。この辺が主要キャスト(こんなストーリーだったっけ?)。
 はじめにオールキャストが顔見せをするのだけど、カルメンの世界の衣装なので、私ごときは、どこに誰がいるのか把握するのに苦心する。村主さんと武田さんと西野さんは、朱色っぽいスカートのお揃いの衣装なので見分けるのには集中が必要(私はダメでした)。井上怜奈さんは髪が短くて初めは発見できず…。まるっきり節穴だったのだが、それはきっと織田信成君のせいだ。
 皆で腰掛けて主要キャストの登場を見守る場面で、イベリア半島のラテン系キャラになりきった織田君は、隣の踊り子をナンパする演技に新境地を披露。その迫真の演技に私は引き込まれてしまい、他の人々を見ていなかったのだ。
 主要キャラが登場し、ミキティがひとしきりスケートを見せたところで、本田君との抱擁シーン。もしかしてこれ、本当は大ちゃんのするはずだった役じゃないの? で、客席にギャーと絶叫させる趣向…。まあいいや、その後にミキティが荒川さん(カルメン)に刺されるとか、そんなこんなでオープニング終了(端折りすぎ)。

 この後の前半は、各スケーターの演技が続く。
 第2部の初めは、COI所属の女性5人とランビエールの演目。女性5人がマタドールに扮して、ランビエール牛が翻弄されるのだが、両手で角をつくるランビエールの姿がキュート。
 で、その後も各スケーターの演技。そのうちの何人かについてコメントすると、
 織田君はやけにジャンプに力が入っている印象。力んでいると言ってもよいのかも。シーズン前に負荷をかけるという感じに見えた。まだ「まとめ」段階に入っていないようだが、2番手争いという観点でいうと、やっぱり最有力なんだろうと思った。
 本田武史。上では失礼なことを言ってスマンです。でも、引退後の演技では一番よかった。ジャンプも高かった。
 ジョン怜奈。ジョンがね、見るたびに頼れる男になっていくのですよ。オドオドしたり相方の機嫌を伺ったりする必要がなくなったのかと邪推してしまう。
 村主さん。動きにキレがあったと思う。私が見ていると村主さんが不調になることが多かったような気がしていたのだけど、気のせいだとわかった。
 アイスダンスの2組。ヒデキ感激。このレベルのアイスダンスをコンスタントに見たい。
 荒川さん。いつでも高水準で安定しているので「このぐらいできて当たり前」と思ってしまう。でも、実際にはそれを維持・向上するのに相当の努力をしているはず。感謝の気持ちを忘れず、油断しないでしっかり見るようにしたい。
 ウィアー。世界選手権のときと比べてガッシリした印象が強すぎたのだけど、2つ目のスワンレイクでそれは払拭された。大変良いものを見せてもらいました。正直なところ、今まで彼を見くびっていたわ。
 ランビエール。世界選手権のエキシビションと同様にフラメンコの師匠と競演。違いは、リンクの中央に台を置いてその上でフラメンコを踊ったということ。視界の中に師匠(ナバーロ氏)とランビエールの2人が同時に入るので、世界選手権のときより良い趣向だった。最後の決めポーズでひっくり返ってしまったのはご愛嬌。

 エンディングは、オープニングの続きか。マタドール・ランビエールが牛を倒して(?)、喝采を浴び、ジョンと誰かにリフトされ、投げキッスを振りまきながら皆を引き連れて行進する。行進の最後尾にいたカルメン荒川を本田君が連れ去ろうとするのを、死神から転向したんだか、オペラ座の怪人風に陰から見守る役回りだかのウィアーが防ごうとするのだけど、最後には切羽詰った本田君がカルメンを刺してしまう。
 あれ、こんなんだったっけ? やっぱり事前にカルメンのあらすじぐらいは押さえておけばよかったのだろう。事前には知らなかったのだけど。

 ま、ストーリーを知らなくても、私なりに勝手に解釈して楽しめたのでよしとする。
 チケット代が高いだけあって、照明は凝っていたし、はりきって会場を冷やしていた(3階席でも膝掛けが欲しくなった)。フラメンコの師匠だけでなく、チェリストを呼んだりと、確かにお金をかけていることは伺えた。団体での演技はスケーターのいつもと違う側面を見せてくれることもあるし、各スケーターの個別の演技も気持ちが入っている。だからアイスショー単体で見れば出来が良いと思う。ま、「良いことは良いけど高すぎる」という見方もあるだろうが。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
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