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2009年5月 4日 (月)

伊藤みどりが津波って本当にそうだ

 目の前で見た伊藤みどり様のダブルアクセルは大迫力だった。いや、プリンスチームや他のスケーターも良かったのだけど、そういう印象を飲み込みかねないほどのものだった。
(2009年5日3日 プリンスアイスワールド2009 新横浜スケートセンター)

 スーッと近づいてきた伊藤みどりが目の前でダブルアクセルを跳んだ。3回転を回ってもおかしくないような高さというだけでなく、凪の海で海中火山が噴火したような、急激で爆発的な一気呵成の盛り上がり。着氷もクリーンで本人も満面の笑み。その反応が適切かどうか知らないが、私は声を上げて笑ってしまった。
 現役時代の「ツナミ・ガール」という異名がリアリティをもって感じられた。テレビで見ているだけではピンと来ないが、客席から見下ろすと、伊藤みどりのジャンプは質感がある。高さが同等であっても、多くの選手はイルカショーのイルカのようなイメージで水面から飛び上がる感じを受けるのだが、伊藤みどりの場合は水面全体を押し上げるような印象という感じ。ちょっと余人にはないものだ。現役時代にエキシビションで何度もトリプルアクセルを跳んで、それでも観客がまだアンコールをしたというのもよくわかる。

 日本フィギュアスケート界のレジェンドが存在感を示したのでショー全体のバランスは崩れたのかもしれないが、全体を通じてもよい内容だった。
 特に主役たるプリンスチームは、集団演技の妙味を見せたと思う。20人近くが一直線に手をつないで回転するのなど、あれだけ綺麗にできる集団はそうはいない。一列に並んだスケーター達が交差するのもスムーズ。参加資格がないのだろうけど、シンクロナイズドスケートに出れば優勝できそう。まあ、プロの地力ということか。
 アラビアンナイトとか「クラブ・プリンス」とかの演目では、あらかじめ用意された音声に合わせるのだが、衝突音とか打撃音のタイミングと氷上の動作がピッタリ合っていて、練習量を思わせた。こういうのは、数日前に集合して即興で練習したからといってこなせるわけではなく、ここでしか見られないタイプの演目だろう。
 八木沼純子さんは相変わらずお綺麗でした。

 伊藤みどりの後に何を出してくるのかと思ったら、フィオナ・ザルドゥア&ドミトリー・スハノフというペアを出してきた。寺沢武一風の衣装で「おとなの時間」に場の空気を変え、そのうえ張・張でもしないような(当たり前)超絶アクロバティック技の数々。特に、上下に振るようなジャイアントスイングには、大人気なく絶叫してしまった。
 その次に登場したのが中野友加里。気合満点。素晴らしかった。あくまでもエキシビションなのだろうけど、従来にないような雰囲気を醸し出して、来季への意気込みを感じさせた。相変わらずドーナツスピンは絶品。
 あと、いつものコメントの繰り返しになるが、荒川静香はプロ意識を感じさせる内容。最初と最後に登場し、最初の演技は抑え目だったのかもしれないが、「みどり後」の空気の中で滑った2回目は素晴らしかった。

 私の席は入場してすぐの場所だったが、みどり様のアクセルは目の前だし、太田由希奈さんのカメハメ波を食らわせられるし、ラッキーシートだった。前日夕方に買ったとは思えん。8000円は高いかと思ったけど、まったくそんなことはなかった(もっとも、みどり様がダブルアクセルを決めたのは私が見た回が初めてだったそうで。いやあ、なんかすいませんねえ。へっへっへ)。

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コメント

こんばんは。ワタシも4日に観に行きました。この回はみどりさんのジャンプ決まらず、また自分の位置からは遠いところだったので、そこは残念でした
しかし、生で見るのは初の荒川静香さん、この世のものとは思えぬ滑りの美しさにしょっぱなから涙してしまいました。いきなりトゥーランドットなんて

ゲストの現役選手は三者三様で面白かったです。村主さんは2回もオリンピックに出ているし、気負うことなくいつもと変わらぬ村主ワールド。武田さんは「オフの間においしいもの食べ過ぎちゃった、てへ」という感じ。対して中野さんはオリンピックへの並々ならぬ意欲が既にギラギラと感じられました。

あと私的には八木沼さんの美しくも立派なプロスケーターっぷりを見て、大変に感心を致しました。いや良かったです。

>okapiさん
コメントありがとうございます。

みどり様は着氷が安定しないらしいですね。考えてみれば、あんだけの高さですから、跳び上がることよりも降りてくることの方がブランクの影響があるのでしょうね。
武田さんについては、ええと、まあその、敢えてスルーということで。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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