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2009年5月 8日 (金)

中村祐也の価値を再認識した雨中戦

 風雨と反町サッカーは相性が悪い。いやまあ、ちゃんと勝っているのだから、1年前を思えば贅沢な与太話なのだが。
(2009年5日5日 湘南ベルマーレ1―0愛媛FC 平塚競技場)

 雨に降られた試合は他にもあるし、ポンチョの中が蒸れ蒸れになったこともあるし、雨がみぞれに変わりそうな寒い中での試合もあった。しかし、より劣悪な環境での観戦と比べても、この日の観戦は辛かった。挫けそうだった。
 内心の燃え上がるものがなかったのだ。ゴールラッシュがあったわけでもないし、華麗なパス回しなど望むべくもない。劣勢の試合を引っくり返そうと応援に熱が入ったのでもなく、「意地を見せやがれ」と怒りに震えもしなかった。トゥットのゴールで先制した後には、いつ追いつかれるかという不安が付きまとっていたのだが、それすらも「事故で失点することはありうるな」と、冷静というか落ち着いて見ていたのだ。全然燃えてない。寒さ直撃。

 この劣悪な環境で対戦相手にクボタツ君がいるわけでもないのに(昨年3月の広島戦は気温8.5℃、強風、ピッチに水が溜まってボールが止まるような、もっと酷い環境で4027人の入場者)、5000人以上もの物好きが集ったのは反町采配の賜物である。首位にいるからこそであろう。
 その一方で、反町采配は今のところ「祭」を作り出してはいないし、最少得点差を守りきるような渋いゲームが多い。良くも悪くも一喜一憂を許さないところがある。ゆえに、このような冷え込むコンディションには向かない。勝っても負けても淡々としてしまう。

 もっとも、この日のピッチで表現されたものは、必ずしも反町の意図通りでもなかったようだ。前半を「足先でいなしてやろうみたいな感じがありました」と評したことには多少安心した。愛媛がシンプルに攻めようとしていたのに対して、湘南はいやにパスを繋ごうとしているように見えた。去年の広島戦にそれをして敗れたことを思えば、それはないだろうと思った。

 その広島戦では、個々人の技量の差を痛感させられた。荒天・強風下でボール扱いのうまさは如実にわかってしまう。トラップが拙いとボールはいつもより離れていってしまうし、パスの精度が足りないとすぐに味方との呼吸が乱れてしまう。広島の選手達は上手かった。
 この日は逆に、愛媛の選手達に差を見せ付けられたんじゃないかな。アジエルは広島戦でも互角だったが、注目させられたのは中村祐也。さりげない一挙手一投足だが、ピタッとボールを止めるし、パスがずれることもない。アジエルとのパス交換は晴天時と変わりない。雨天時要員としては最適。ワーカホリック気味の阿部吉朗を先発から外したのも頷ける。

 とかいうことを考えていたのだが、基本的に語るべきことの少ない試合だった。が、突然ひらめいたのだ。もしかしてもしかして、雨でもボールが走る平塚のピッチを信頼して、雨用のおっかなびっくりなプレーをするアウェイチームを出し抜こうとして、ああいうパス回しをしたんじゃないのか、わが軍は! …やっぱ強引な深読みだよなあ。
 
【キャプテンマーク予想ゲーム】
 1回り終わって2順目に突入。田村→坂本ときた。次節は穴狙いで中村祐也と予想してみる。

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  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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