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2009年7月11日 (土)

ヴァンフォーレ甲府の堂々巡り

 湘南DFラインでの致命的なミスが2つもありながら、甲府の決定的なシュートが枠を外した。2点リードされた後に難易度の高いシュートを決めて追い上げムードと思わせておいて、ラストプレーでは味方の近距離シュートを「モニワブロック」。しかもその「モニワ」な選手がオフサイドというオチ。3位仙台が草津と引き分けたので順位を上げるチャンスだったのに、4位の座を死守した。どれだけ4位が好きなんだ? と思わずにはいられなかった。
(2009年7日8日 湘南ベルマーレ2―1ヴァンフォーレ甲府 平塚競技場)

 甲府の3トップは、右に金信泳、中央にマラニョン、左に大西容平と並んだ。いつもは左のマラニョンを中央に、中央の金信泳を右にスライドさせた形だ。反町康治が振り返ったようにマラニョンと湘南CBジャーンをマッチアップさせ、スピードを利して裏を狙おうとしたのかもしれないが、それと同時に、左SB鈴木伸貴と金信泳との高さ勝負で優位に立とうとしたのだろう。
 が、この策は不発だったと思う。
 まず、直接的にはマラニョンが中央で生きなかった。確かにジャーンのイエローカードやクリアミスを誘発するなど、湘南DFラインに脅威を与えてはいた。しかし、そうそう思い通りにはいかない。マラニョンには基本的に村松大輔がマークに付き、ジャーンはサイドであっても金信泳のマークに行っていた。単純にロングボールでマラニョンを走らせるやり方では村松には通じない。
 間接的には、マラニョンをウイングとして起用した場合に得られる効果を失うということがある。言わば機会損失。マラニョンのこの日のプレーを見ると、やはり彼はウイングなのだと思う。後半になって左ウイングの位置に移動してからは存在感が増したし。また、大西が思いのほか機能しなかったということもこの見解を補強する。

 甲府はこの2シーズン、3トップ中央の選手が固まらない。昨シーズン後半の快進撃を支えたサーレスとの契約を延長しなかったのは、この位置の選手には得点力が欲しいという意向の現われであろう。代わりに獲得したのが金信泳や森田浩志であるというのは、マラニョンからのクロスをゴールできる選手、というオーダーだと考えれば納得の人選だ。高さのある核弾頭が欲しいということだろうから。
 しかし、この2人にも満足できなかったようだ。ガウポン、片桐淳至とFWの選手を途中補強した。特に注目すべきは187cmのガウポンだが、彼はポストプレイヤーというよりはフィニッシャーというべき選手で、金や森田と特長が重なる選手だと思う。よりグレードアップした選手が欲しいということなのかもしれないが、なんだか投資効率の悪い話だ。いや、あの観客動員に支えられて贅沢できるのかもしれないが。金はここまで8得点、森田は4得点をあげており、満点とはいわないまでも、それなりに機能しているのではないか?
 甲府の攻撃については、2列目の得点力を上げることのほうが容易なのではないだろうか。ミドルシュートの能力が急に向上するとは思えないが、前線に飛び出す動きが少ないような気がする。それは私が普段、坂本紘司を見慣れているから感じることなのだろうか。それに、甲府には2列目の飛び出しを促すようなポストプレーをするようなFWがいない。片桐の加入は前線でのボールキープ力のアップと2列目の攻め上がりを促す効果があるとは思うが、その一方で前線の機動力が減退するというデメリットもある。
 なかなか難しいものだ。

 てなわけで湘南についてはロクに触れていないが、今年の七夕特製ユニフォームはカッコイイ。特にソックス。

【キャプテンマーク予想ゲーム】
 3巡目は田村→坂本→ジャーン→寺川ときた。次も順当に野澤だろう。

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  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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