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2009年10月 4日 (日)

ファジアーノ岡山の竜頭蛇尾

 竜のような前線のタレント達と蛇のようなDFライン、実にアンバランスなチームに見えた。どっちが「暴れん坊だ?」と思わないでもないが、順位に不相応ともいえる岡山の動員力が背景にあると思えば、整合性はあるのかもしれない。
(2009年10日3日 湘南ベルマーレ3―1ファジアーノ岡山 平塚競技場)

 岡山はシーズンの途中で、出場機会のないJ1選手を積極的に補強した。この日はGKの廣永遼太郎(FC東京から)こそベンチに入らなかったものの、FWの三木良太(ガンバから)、MFの青木孝太(ジェフから)、サイドバックの野田紘史(レッズから)は先発出場し、技量の高さを見せた。彼らを中核にして、岡山の前線は少ないタッチ数でパスをポンポンと回し、3人目の有効な動きもあって、ツボにはまればあっという間にシュートに至ることができていた。
 これで守備が安定すればカウンターサッカーで効果的に勝点を積み重ねられるところだが、その守備はやけに軽かった。簡単に突破を許していた。もちろん、ゲーム序盤の寺川能人の素早いプレーなど、湘南の攻撃に見るべき点があったのだが、それだけではなく、やはり岡山側に問題があったと思う。中村祐也のスクリーンプレーで田原豊がフリーになって決めた2点目などは、ちょっと守備が軽すぎるのではないか。
 岡山のチーム事情はわからないが、前回平塚に来たときに好プレーを見せていたCB植田龍仁朗がメンバーを外れていたし、以前はFWとして前線のキーマンだった喜山康平がボランチの位置に下がっていたのも守備面ではマイナスになっていたのではないか(攻撃面では配球役としていい働きだったように思うが)。
 そんなわけで、湘南のチーム事情を考慮しなければ、5点ぐらい取れてもおかしくないと思いながら見ていたのだが、同時に、岡山が2~3点取ってもおかしくないとも思っていた。

 こうした岡山のチーム編成は、アンバランスではあるが悪くないと思う。ここまで1試合平均6,352人という、順位が16位ながらJ2の中で7番目の観客動員を記録しているファジアーノだが、初年度の「物珍しさでやって来たライト層」を定着させるためには、攻撃に偏重したチーム作りをするのは妥当な策だからだ。
 1994年の「湘南の暴れん坊」を想起させる。ということは、今の岡山の守備の軽さは、懸念を呼び起こすものだ。どんなに攻撃的なチームであってもバランスを欠いては機能しないというのが、1994年にエジソンと公文が教えてくれたことだから。

 後半立ち上がりの腰が引けた、そして戦術眼を欠いた戦い方(相手DF陣にプレッシャーをかけず好フィードが入れば岡山の攻撃陣が脅威だということはわかっていたんじゃないの?)は反省材料だし、岡山の守備を割り引いて考えるとしても、湘南にとっては慶賀すべき勝利だ。7月19日の福岡戦以来、実に15試合ぶりに2点以上の得点を上げたわけだし。
 特に、菊池大介の成長には目を見張る。守備の向上、ボディコンタクトであまり負けなくなったこと、ハイボールの競り合いでうまく相手に身体を当てるようになったこと。攻撃だけが持ち味のドリブラー、ウインガーではないということを証明している。反町康治は、菊池がU20代表チームに招集されることを織り込んでいるとコメントしたが、正直なところ、菊池を手放している場合じゃないと思う。まあ、裏を読めばアジエルの復帰が近いということなのだろうけど。
 鈴木修人は、オウンゴールを引き出したFKだけでなく、ミドルシュートを狙う姿勢、中盤でのボールチェックと、途中出場の際に求められるタスクをしっかりと果たしている。この日は永田がメンバーから外れたが、それも当然のパフォーマンスを見せている。おそらくもう1度田村雄三が欠場する(カード累積)はずなので、そのときに2人のうちどちらが起用されるのか、注目だ。
 
【キャプテンマーク予想ゲーム】
 4巡目は田村→坂本→ジャーン→寺川→山口→野澤→臼井→阿部→村松→永田→田原ときた。次節は台風がくると予想されるのでアジエルの復帰はないだろう。ならば菊池か? あるいは台風要員の中村祐也か? いやいや田村だって。試合に出られるうちにやらせておかないとと、何度言ったら…

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コメント

久しぶりに複数得点でしたね。都合により試合は見れませんでしたがアジエルなしのようで。火曜日のスカパー再放送が楽しみです。それにしても、反町監督のアジエルに対する相変わらず意味深コメントが気になって仕方がない…。やはり…あれか…。

わっきーさん
コメントありがとうございます。

反町コメントというのは「ブラジルには帰っていない」という、あれのことですね。
そのコメントからは、私は「メディカルチームの領域だからわからん!」というニュアンスを感じました。まあ、本文に書いたことと違ってますけど。

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  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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