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2010年4月11日 (日)

反町の狙いは的中したが怪我には勝てない

 策士と称される反町康治の本領発揮といってよいのだろうか。確かに彼の策が的中した部分もあるのだが、大黒柱であるはずの田原豊の不調による窮余の策なのかもしれない。
(2010年4日10日 湘南ベルマーレ0―0ジュビロ磐田 平塚競技場)

 田原豊に代えて新居辰基を起用したところがポイントだった。CFのところにボールを収めることを半ば放棄して相手DFラインの裏へどんどん走りこむという意思表示だったろう。2009年のことを考えると大転換ともいえるのだが、実際にそれは効果的だった。
 湘南がセカンドボールを拾ったことについて反町は「磐田がダブルボランチで湘南は中盤が3人。人数の差」と説明したが、これは本心ではないだろう。磐田のDFラインは新居や阿部吉朗の動きに神経質になっていたのか、繋ぐことを避け、クリアに逃れることが多かった。そこだろう。
 その点では反町の狙いは的中していた。シュート数、奪ったコーナーキックの数、ともに磐田を上回ったのは上出来だったが、しかしそこまでだった。肝心のゴールは奪えなかった。
 ゴールこそなかったものの、押し込むことで磐田のストロングポイントである2トップ(前田遼一、イ・グノ)の圧力を減じることに成功した。実はこちらのほうが重要だったし、真の狙いだったのかもしれない。後半は磐田もペースを取り戻し、前線の選手達が躍動する場面が増えた。あれを前半から浴びていたら無失点では済まなかっただろう。

 反町に誤算があったとしたら、交代枠の使い方だろう。3つの交代枠のうち2つをDFの選手に使う羽目になったので、田原豊なりアジエルなり、切り札を投入して逃げ切りというプランを発動することができなかった。
 1枚目は左SBの小澤雄希が脚を攣ったことで阪田章裕への交代。小澤の出来はよく、湘南にとってウィークポイントだった左サイドで攻守ともに貢献していた。それだけに残念だったが、リーグ戦では初出場・初先発であり、やむを得ないか。
 2枚目は中村祐也から猪狩佑貴へ。前線の選手どうしの交代だが、前線に運動量を加えるための交代で、切り札という感じではなかった。
 そして3枚目は88分にジャーンを下げて永田亮太の投入。これは緊急事態。阪田をセンターに移して永田は左SBに(初めて見た)。
 まあこの時間帯まで交代枠を取っておいたというのは、コンディション面での不安を予想していたのかもしれない。13時キックオフ、晴天、気温20℃のゲームだったわけだし。

 これらの交代策により、「負けないこと」が大事になった。その意味では結果は及第点だが、リーグ戦全体をマクロの視点で見ると、湘南にとって痛いドローといえるだろう。
 ただ、内容に関しては前向きに捉えられるものだったので、割り切ることも可能だろう。内容面でいうならばジュビロの方が課題が多いのだろう。それとも、いつもどおりの問題露呈なのか? まあ駒野がいれば、いくらかは改善することが明らかだと思うが。

【キャプテンマーク予想ゲーム】
 今シーズンも日替わりキャプテン。ジャーン→寺川→坂本→野澤→田村→阿部ときた。次節は、年功序列で臼井と予想。中村祐也でもよいと思うのだけど。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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