« フィジカルで守る王国の自滅~オランダ対ブラジル | トップページ | 大黒と羽生がいるうえに森重が大当たり »

2010年7月19日 (月)

永木亮太の素晴らしいデビュー第2戦

 2ボランチの一角として先発出場した永木亮太は素晴らしいプレーを見せた。来季加入が内定している中大4年生だが、川崎ユース出身の選手で、川崎の練習にも参加していたらしい。この選手を採りにいかないとは、川崎余裕だな。
(2010年7日18日 京都サンガF.C.0―1湘南ベルマーレ 西京極陸上競技場)

 デビュー戦だった4日前の鹿島戦も映像を見ると悪くない動きだったように思うが、生で見た永木亮太はもっとよかった。何しろ攻守両面で気の利いた所にいる選手だ。正確にいうと、「ここに誰か行って欲しい」という位置に「行こうとする」選手というべきかもしれない。「誰かが行かないと」と気づいてから動き出すまでのタイムラグが短い。
 厳しい言い方をすればまだ「遅れている」のであって、だからこそ不在に気づくのだろうが、意思をもった動きの積み重ねはポジショニング面での成長を期待させる。そして湘南の中年サポーターにはこういう完成途上の選手は受けるだろう。
 そのような永木のよさは布陣によって引き出された面もある。2ボランチの相方が田村雄三で、田村がCBコンビの前から逸脱することなく構えていたので永木は比較的自由に位置どりすることが許されていた。
 鹿島戦では田村が最終ラインに入った5バックで、バイタルエリアに隙が生じていたので4バックに戻し、田村のポジションを一列上げることで改善を図っていた。これが永木の長所と合致した格好だ。

 ついでにいえば鹿島戦のベタ引き5バックは、結果的に、京都戦に向けた「撒き餌」になっていたようにも見える。京都は完全に湘南の5バックを想定しており、両サイドのライン際に選手を配して湘南のDFラインを左右に広げて、中央に生じるギャップを縦に突こうとしていた。ところが、中央では田村・永木のコンビがディエゴを自由にさせず、縦に走り込むドゥトラや宮吉を活用する場面は多くなかった。
 途中から柳沢とドゥトラの位置を入れ替えて、柳沢お得意の「スペースを空ける動き」をさせようとしたのかもしれないが、効果のほどはよくわからない。サイドに張り出したドゥトラが窮屈そうにしていた印象が強い。選手構成的にサイド攻撃が得意でないのかもしれないが、それなのに渡邉大剛を下げてチエゴを投入した意図はよくわからない。

 いや、京都のことをあれこれ言っている場合じゃない。勝ったとはいえ、湘南はラッキーパンチで奪った1点をなんとか守っただけで、課題の多い試合内容だった。何しろシュート数は京都の23に対して湘南は3だ。ゴールへのイメージが実に薄い。前線へクリアじみたロングパスを蹴って田原が競り、そのこぼれ球を拾えれば、ということだろうか。
 そうすると新戦力のエメルソンは特長を発揮しづらいことだろう。彼は少ないタッチ数でパスを出し、局面を打開する力はありそうだがドリブルで突破するようには見えなかった。なので周りの選手との連動が重要なのだろうが、攻撃に関与する人数が多くないのでなかなかうまくいかない。ただし、意外にも(?)守備面では見るべきところがある。相手のパスコースを読んで足を出すのが上手なので、思いがけずボールを奪えたりする。そこからショートカウンターに持ち込めればよいのかな。
 もう1人の新戦力、194cmの長身FWヴァウドは、リードを奪った場面での投入だったので求められた役割が限定的だったのだが、ロングボールに競り、深い懐を利してボールをキープするということでは悪くない。得点力に関してはまだ未知数。
 
【キャプテンマーク予想ゲーム】
 親善試合の鈴木伸貴をはさんで、2巡目はジャーン→坂本ときた。次が予想された田村は出場停止なので阿部ちゃんか。

« フィジカルで守る王国の自滅~オランダ対ブラジル | トップページ | 大黒と羽生がいるうえに森重が大当たり »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 永木亮太の素晴らしいデビュー第2戦:

« フィジカルで守る王国の自滅~オランダ対ブラジル | トップページ | 大黒と羽生がいるうえに森重が大当たり »

高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

姉妹ブログ


三鷹牛蔵twitter

無料ブログはココログ