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2011年8月29日 (月)

ギラヴァンツの皆さんはじめまして(タイトル思いつかん)

 勝点3が奪えなかったのでミッション不達成、ではあるのだが、そういって切り捨ててしまうのは惜しまれる内容だった。シーズンの半ばを過ぎた時期に言うべきことではないのだが、これだけ勝ちきれないゲームが続く以上は、そうやって好転の芽を育てるしかあるまい。遺憾ながら。
(2011年8日27日 湘南ベルマーレ1―1ギラヴァンツ北九州 平塚競技場)

 前節に初お目見えを果たしたファンスンミン、久々に先発復帰したアジエルの2人がFWとして先発するというので、どういう戦い方になるのかと思ったら4-1-4-1だった。1トップがファンスンミンで、2列目は右からアジエル、永木亮太、坂本紘司、菊池大介と並び、ハングギョンをアンカーに置く形だ。
 一方の北九州は中盤をダイヤモンドにした4-4-2だったと思うが、登録上は3バックなのか。DFラインは右から関光博、宮本亨、福井諒司、そしてMF登録の多田高行と並んでいた。中盤は大ベテランの桑原裕義を底に置いて、右に木村祐志、左に森村昂太、トップ下に安田晃大。そして2トップがレオナルドと池元友樹。前評判やメンバー構成からパスを繋いでくるのだと思っていたが、反町の言うように「イメージと少し違いました」。前線で盛んに動き出すレオナルドへのロングボールが多用されていた。
 これは湘南の布陣がハマり、なおかつ効果的に圧力を加えられていたからだと思う。2列目の「4」のプレッシャーで蹴らざるを得ないシチュエーションに追い込んでいたし、安田はハングギョンのチェックを嫌って下がっていったように見えた。そのことでグギョンの位置が高くなってさらにプレスが効くという好循環。

 1トップのファンスンミンは単独でボールをキープするようなタイプには見えないが、2列目とショートパスの交換をしながらチャンスに絡んでいくタイプなのだろう。裏を狙っていくよりも下がってボールを受けに行くプレーが多かった。守備の際にもキチンとプレスに加わるようで、つまり6人でプレスに行くような形になっていた。ああそうだ。彼はファウルをもらうのが上手だった。もらい方を見て「坂本先生…」と思ったら背番号が31だったりした。
 開始7分でアジエルのFKから先制した後も、ほぼ湘南のペースだった。北九州のシュートは散発的なもので、レオナルドの動き出しにも丹念に応対していたし、そのうえ北九州のパスミスが目立った。
 そこで追加点が奪えないのが今の湘南の苦境を表している。高い位置でボールを奪って、気分よくパスを回し、再三にわたって良い形でシュートにまで持ち込むのだが、枠に行かない。よってセカンドチャンスはない。

 ハーフタイムに、北九州は2人の選手を替えフォーメーションを変更して打開を図った。左サイドで存在感のなかった森村(中央に進出した時は良かったが)を下げて冨士祐樹を左SBに入れて多田を1列前に上げたのは、よくわかる。前半から多田の攻め上がりと思い切りの良さは目を引いていたので、「蓋」と化していた森村を下げたのだろう。もう1人は桑原を下げて金鐘必を投入し、金と木村の2ボランチにして4-2-2-2にした。金がハードチェックをし、木村が配球をするイメージ。全体としてサイドからの攻撃を厚くして中央にスペースを作ろうとしたのだろうか。
 その打開策に効果があったとは思わないが、北九州もFKからゴールを決めて追いついた。
 まあこうなる。1点差であれば事故1つで追いつかれる。後方でのミスとか、セットプレーとか、審判ご乱心とか(主審の許可なくピッチに入った選手はイエローカードの対象なんで、やり直せばいいってわけではないと思いますがねえ…。PKの有無については言うまい)。

 その後の湘南は疲れの見えたファンスンミンに替えて田原豊を投入し、さらにスピード狂・高山薫を投入するがゴールできず。北九州も最後にはボランチを1枚削って長身FWを入れ、湘南は最後に石神直哉を入れたが、結局ドローで終わった。
 北九州のほとんど決定的なカウンターを追いすがった臼井幸平がブロックする場面などがあったので、敗戦でもおかしくはなかった。しかし全体的には押し気味であり、珍しくポゼッションで勝ってもいたので、湘南にとっては惜しまれるドローゲームといえよう。試合終盤には足を攣った永木をはじめ、痛んだ状態でボールを追い回していた何人かの選手の姿が目についてもいたし。

 課題なのは前半のうちに追加点を奪えなかったことなのだが、「あとはフィニッシュの精度が」という紋切型になってしまう。このゲームでは、ハイプレスからのボール奪取、動きながらパスを繋いでシュートチャンスを作る、というステップを踏めていたのでなおのこと。
 精度を高めるようにトレーニングをしていくしかないのだろうし、それはその通りなのだが、「勝っているチームであれば精度も伴うんだよな」と思う。勝てていないチームならではの症状で、このゲームが生みの苦しみであることを祈ってしまう。
 シーズン半ばを過ぎてようやくだが、今季初めてFKから得点できた。1歩目を踏み出せたので、次はCKも行ってみよう! ってな調子で。
 
※今日の特記事項は三浦泰年の声の大きさ。後半が始まって間もない時間、ピッチに向けて叫ぶ彼の指示が対面の7ゲートでも聞こえた。あまりにもはっきり聞こえたので驚いた。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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