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2011年12月21日 (水)

川崎に勝って、次勝てば2000万円!

 ピリッとしないフロンターレを下して準々決勝に進出。次勝てばベスト4進出で賞金2000万円だよ(正確にはチーム強化費)。
(2011年12日17日 第91回天皇杯4回戦 川崎フロンターレ0―1湘南ベルマーレ 等々力陸上競技場)

 今季2度目の3バック、3-4-2-1のフォーメーションと先発GK野澤洋輔の起用が当たった。フロンターレの出来の悪さやら幸運も助けになったのだが、それらを生かすだけの準備の跡がうかがえた。
 湘南の3バックは右から鎌田翔雅、山口貴弘、遠藤航と並んだ。両WBは右が臼井幸平、左が高山薫。ハングギョンと永木亮太の2ボランチに、2列目は坂本紘司と菊池大介、1トップは田原豊だった。
 この布陣では自陣ゴール前での高さが決定的に足りないのだが、川崎はそこを突いてはこなかった。FW矢島卓郎は高さといい、強さといい、湘南に脅威を感じさせていたのだが彼にクロスは来なかった。1度だけ小宮山(?)からの速いクロスに矢島が飛び込んだシーンがあったが、結局彼のシュートはその1本だけだった。

 川崎の攻撃で最も脅威だったのは、早いタイミングで繰り出されるゴール前へのスルーパスだった。中村憲剛や柴崎晃誠から前線へのスルーパスに小林悠や矢島が反応するプレーで、前半の15分過ぎから20分間ぐらいは何本もそうしたパスがあってヒヤリとした。
 こうしたプレーは川崎が得意とするところなのだろう。それに対して、前に出るプレーを得意とするGK野澤は適任だった。鋭い反応からナイスセーブを連発し、МОМに値するプレーだった。

 湘南からすると、スルーパスに次いで脅威でありえたのはミドルシュートだったろう。2010年のJ1での経験がそう訴えていたのだが、川崎に撃つチャンスをほとんど与えなかった。湘南の両ボランチがしっかりケアしていたし、2列目の坂本や菊池も適宜下がって守備に貢献していた。
 実際にピンチとなっていたのは、湘南右サイドや中央でボールをキープされ、左サイドにアウトナンバーの選手を作られたパターンだ。田坂だか田中だかがフリーで走り込んでシュートを撃った場面が象徴的だった。あれは今の湘南のウィークポイントだ。高山の裏のスペースは泣き所だ。
 リーグ終盤にも何度かあそこを決められたわけで、コメントを見ると高山も自覚しているらしい。でも、そう簡単にクリアできる問題ではないだろう。もちろん、高山が常に下がって守備に参加すれば防げるだろうが、それでは彼を起用している意味が薄れる。高山をサイドに使うのは、攻める姿勢を見せて相手のサイドの選手を押し込むことも狙いだ。結局のところ、場面場面で適切な位置取りを選択すべきなのだが、そのような判断力が簡単に身につくとは思えない。

 放送では倉敷氏が再三にわたってスタッツを紹介していたが、川崎も湘南もセットプレーの得点力は低い。にもかかわらず湘南の先制点はCKからであった。もっとも、CKからヘッド一発、というような綺麗なゴールではなく、つないでつないで、粘って決めたゴールだった。
 高山のヘディングを褒めるべきだが、その前に切り返して素早く右脚でクロスを上げた坂本も、その前でサイドの坂本に頭でつないだ遠藤も、高山の前で潰れ役になった山口も、みんな褒めたい。まさしくチームで奪ったゴールだった。

 というわけで準々決勝に進出。対戦相手はJ2の京都だ。リーグ戦では中2日の連戦で連敗を喫しただけに、次は勝ちたい。京都に勝てばベスト4で、2000万円の賞金が確定する。今のチーム事情では、これは大きい。何としてでも勝ちたい。
 …にもかかわらず私は行けない。不覚。もちろん関西某所でサンタ帽をかぶって等々力に念を送るつもりだが。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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