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2012年5月28日 (月)

小林伸二の自業自得というか苦悩というか

 湘南に退場者が出て11人対10人の時間が30分以上続いた。にもかかわらずゴールを奪えなかった徳島だが、采配ミスだろう。あの采配をせざるを得ないところに苦しさが表れているともいえるが。
(2012年5日27日 湘南ベルマーレ0―0徳島ヴォルティス ShonanBMWスタジアム平塚)

 59分に湘南の3バック左の大野和成が2枚目のイエローカードをもらって退場した。30分以上残して数的優位となったが、徳島の小林伸二監督の采配は積極性を欠いた。
 66分に宮崎光平から太田圭輔に右SH同士の交代。71分に花井聖から斉藤大介へとボランチ同士の交代。この辺で「おや?」と感じた。湘南は「守ってカウンター」しか出来ない状態だったのに徳島は試合開始時のポジションバランスを崩さない。「そのうちゴールできるだろう」と高をくくっているかのような采配に見えた。
 さらに84分には2トップの一角を津田知宏からキムジョンミンへと替えた。2トップの組合せを「ターゲットマン&ストライカー」から「ターゲットマン&電柱」に変えたのだと思う。にもかかわらず攻め方の変化は不明瞭だった。もっと放り込んでくるのかと思ったが、そうでもなかった。

 なんかこう、煮え切らない試合をしているなあ、と思った。試合後のコメントでも小林監督自身が認めている。とりわけ、「湘南さんはしっかり固める守備を徹底する、ということはカウンターがあるということですから、うちとしては攻めているだけに逆に怖くて、ちょっとした脆さでやられているところがあるのでボランチを1枚変えたりした」というくだりは、自信のなさ、チームの未成熟を率直に語っている。試合後の徳島サポーターからブーイングらしき反応がなかったのも、そういうことなのだろう。
 というわけで、1人多いのに決めきれない徳島について揶揄しようかと思ったけどやめておく。徳島ベンチ裏で両手を広げて審判に異議を唱える旧カルロスの姿に、懐かしさと「相変わらずやってるね」という皮肉な笑みを浮かべる程度にしておく。

 実際のところ、相手のことを云々している場合でもない。
 湘南は2連敗後の5試合連続ドロー。開幕からの毎試合ゴールも途絶えた。依然として湘南のモヤモヤ感は継続中だ。
 この日の問題点はPK失敗ではなく、遠藤航の離脱だ。前節に山口貴弘を中央に置いた3バックを予行演習していたので守備面では大きな破綻はなかった。しかし攻撃面でのパワーダウンは明白だった。遠藤から前線へのフィードが失われたのは痛い。ビルドアップにスムーズさがなくなり、後半開始からの劣勢を招いた。
 遠藤に加えて大野も失ったことで、この日はゲーム終盤のDFラインに出足が足りず辛かった。セカンドボールを拾っての2次攻撃、3次攻撃は今季の湘南の重要なピースであるし。

 そんな中にあっても見るべきところはあって、この日の馬場賢治は出色の出来だったと思う。何だか知らないけどボールを収め、2人3人に囲まれてもボールキープし、ことによると突破までしてしまう。10人になった湘南が思いのほか脅威を与えられたのは馬場のおかげだ。
 中村祐也が再三にわたって相手DFラインにプレッシャーをかけに行って身体でボールを弾いたこと、古林将太の鋭いインターセプトからの長躯前進、終了間際のハングギョンの攻め上がり、いずれも魂に届くタイプのプレーだった。
 にもかかわらず、勝てていないとそうしたプレーの価値が正当に評価できなくなってしまう。7試合勝ちがないというのはそういうものだ。正念場だ。

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  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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