JBL最後の消化試合を見た
来季からNBLになるので、今季がJBLのラストシーズンだ。そのレギュラーシーズン最終日に、順位に影響のない消化試合を見に行った。チケットを買ったときは緊迫の最終戦になると思っていたんだけどなあ。
(2013年3日24日 東芝ブレイブサンダース79―65日立サンロッカーズ 横浜文化体育館)
JBLは上位4チームでプレーオフを戦うレギュレーションである。最終週の2試合を前にして、4位の日立は22勝、5位のパナソニックは20勝だった。日立の相手は3位につける東芝、パナソニックの相手は6位に沈むリンク栃木であるから、最終的に両チームが22勝で並ぶことは十分予想できた。勝率が並んだ場合の順位決定方法は「当該チーム間の勝率」であり、パナソニックが日立相手に4勝2敗としていることから、最終戦で順位がひっくり返ることも十分ありうることだった。
しかし、2連戦の初戦にパナソニックはリンク栃木相手に63対98という大敗を喫し(ちなみに日立は東芝に負けた)、あっけなく順位は決定した。そして最終戦は消化試合となった。
そんなわけで行ったけど、前日は30分以上プレーした竹内譲次はベンチに座ったままだったり、いろんな意味で消化試合モードだった。なのでこちらもお気楽モードで見ていた。
昨シーズン最下位だった東芝が躍進した要因を見ておきたかったのだけど、わかったような、わからないような感じだ。
もちろん、得点王になったニック・ファジーカス(#22)の存在が大きいというのはわかる。210cmというサイズだが、目につくのはボールハンドリングの巧みさ。シュートも上手だ。速さや当たりの強さは並だと思うが、あのサイズがあって並に動ければ十分脅威になる。
ルーキーシューター辻直人や2年目のPG篠山竜青、3年目の栗原貴宏といった選手たちについては、この日のゲームだけではよくわからなかった(スタッツを見れば注目すべきだというのはわかるけど)。今季移籍してきたジュフ磨々道はプレーしなかったし。
東芝躍進の要因としては選手の入れ替えは無視できないが、北卓也HCの手腕もあるはずなんだ。就任1年目で最下位に終わった昨季も、終盤には強豪相手に勝利をあげたりしていたのだから。でも、このゲームではさっぱりうかがい知れなかった。明らかにゲームの流れが悪くてもタイムアウトを取らないので「修行モードかねえ」とか思った。
ちなみにゲーム中の北氏のポージングを見ていると、こっちが落ち着かなくなる。ベンチの椅子の所で立ち上がった格好でほぼ動かないので。「1歩前に出ていいんですよ!」「動き回ってくださいよ」と言いたくなった。なんなら座ってもよいし。
日立については、西村文男が元気そうで結構でした。第2ピリオドに登場して2メンゲームで得点を稼ぎ、このピリオドだけで10得点だった。
しかし、第3ピリオドで味噌をつけてしまった。55対49とリードして残り36秒から攻撃した際に、10秒そこそこでドリブルで突っ込んで行ってしまった。結果、21秒を残して東芝ボールとなり、東芝は2点を取ってこのピリオドを終えた。勝っているチームのPGのするプレーじゃなかった。若造じゃないんだし。
第4ピリオドの逆転劇については特にコメントなし。
15時ティップオフのゲームだが、100分ぐらいで試合終了。試合後のインタビューなどを聞いて会場を後にしても17時前だった。このくらいのテンポで試合が進むと、たとえ外れゲームでもダメージは少ない。bjリーグのコッテリした試合は、サービス精神旺盛なのはわかるけど、私は胃がもたれるんだよね。
まあ、そういう演出関係は来季のNBLが始まってから考える。フロアレベルの空きスペースを放置しすぎだろう! とかそういうのも言わない。
でもその前に、JBLプレーオフも何試合かは見に行きたい。
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