« 今さら2012NHK杯&セキスイハイムスーパーアリーナの感想 | トップページ | 鳥栖の兄貴とのフィジカル対決はドロー »

2013年3月 5日 (火)

もたつくマリノスに付け込みたかった

 この日の勝者はマリノスの樋口監督だろう。選手の訴えに折れて4-2-3-1でゲームをスタートしたが、結局は彼が考えていたように4-2-2-2のほうが有効である(少なくとも湘南相手では)ことが明瞭になったのだから。
(2013年3月2日 横浜Fマリノス4―2湘南ベルマーレ 日産スタジアム)

 もっとも、マリノスが4-2-3-1を採用したのはエヒメッシ齋藤学が負傷したせいもあるのだろう。ボールを持てる齋藤と中村俊輔の2人が揃わないのであれば、中盤の人数を増やしたほうが得策という判断だと思われる。しかしうまくいかなかった。59分に右SHだった端戸仁に替えて齋藤を投入するまで、パッとしなかった。
 齋藤はアンストッパブルだった。61分に湘南が2点目を取って1-2となったのだが、齋藤のキレキレのドリブルを湘南は止められず、時間の問題に見えた。
 さらに64分には前線に藤田祥史を投入して2トップに。藤田は2012年にはジェフにいて、そのときにも効いていた。
 彼ら2人が入ってからはマリノスペースであり、そのまま逆転した。

 湘南側について「2対1にしてリードしてからの試合運びに課題」というまとめ方をするのはピンとこない。リードしているかどうかには関係なく押し込まれていた。齋藤が先発していたら最初からこうだったんだろうな、と思わせた。
 湘南はチームポリシーに反してクリアで逃げる場面が多発し、「このまま守り切れるわけない」と思いながら見ていたら無理目に繋ごうとし、奪われて逆襲を食らった。つまり八方ふさがりに近い状態。

 まあね、J1なのだから、相手が万全であれば劣勢になるのはやむを得ない。相手の陣容が整わないとき、舐めて実験でもしてきたときに付け込むことを目指していかないと。
 この日のマリノスはもたついていたので、うまいこと勝点につなげたかった。その意味で、中村俊輔の先制ゴールは猛省すべきだ。というか「言わんこっちゃない」という気分だ。湘南のGKから見て右45度くらいの位置からニアサイドに直接FKを叩き込まれたのだが、2012年からの問題点が露呈したと思う。
 壁の作り方が、ずーっと気になっていたのだ。右端に一番背の低い選手(梶川)を置いて、その頭上を抜かれた。GKの動きなどからはクロスを想定していたことが伺えるが、ならばなおのことニアは壁で跳ね返さなければならない。大きい選手を壁に入れろとは言わないが、左右は入れ替えるべきだった。
 確か2012年終盤の千葉戦でも、同じような位置のFKに同じような壁の作り方をしていて懸念していたのだ(鎌田が右端だったはず)。兵働はクロスを選択したので事なきを得たのだが、危なっかしいなあと感じたものだ。梶川の頭上は中村俊輔ほどのフリーキッカーなら狙ってくることが考えられるだろうに。

【試合内容以外のメモ】
・日産スタジアムのアウェイゴール裏はトイレが少ない。ハーフタイムが終わっても行列が続いていた。無駄にデカいだけで設計思想が昭和だ。
・選手紹介のミスは、平塚でもちょくちょく言い間違いがあるのであんまり気にしない。ただ、あそこまでミスが多いとホームチームのお客さんの肩身が狭くなるよね。
・まあ、よそのチームの演出はどうでもよいし。「このウイイレ脳の選手紹介映像をカッコいいと思ってんの?」とか思わないでもないが、私には関係ないし。

・横須賀市長の鉄板ネタを堪能した。一瞬湘南を持ち上げかけておきながら「申し訳ないですが、マリノスに頑張ってほしい」と落とす。そこまではただのブーイング材料なのだが、それに続けて「将来は横浜横須賀Fマリノスになることを希望します」とお約束ネタでスピーチ完了。あれを言われるとアウェイサポ的には「お、おう、頑張れ」と膝カックン状態になる。面白い。
・だが神奈川県知事の黒岩祐治、お前はダメだ。スピーチ自体は「湘南・川崎・横浜のSKY丼」と「東京オリンピック招致」と「神奈川のチームを応援しよう」という内容で無難だが、がっちりマリノスユニを着込んでいるので中立感はゼロだ。お前は横浜市長じゃなくて神奈川県知事だろうが。
・黒岩知事がJリーグの試合会場に登場するのは2回目だが、前回(2011年7月3日のマリノス対川崎)もマリノスのユニを着込んでいた。
・バランスを取って平塚と等々力にも行くべきとか言うつもりはないが、バランス感覚ゼロだな。
・前任の松沢は平塚に来た時(2010年の川崎戦)にユニフォームは着ないで両チームのタオルマフラーを肩にかけていた。それが神奈川県知事としての普通の対応だと思う。
・湘南地域や川崎市内での票とか考えていないのかね? まあ黒岩氏は選挙が終わったらすぐに公約を撤回して「やっぱ無理。忘れて。テヘペロ」という人だし、脇の甘い「うっかり者」キャラでいくつもりなのかね?

« 今さら2012NHK杯&セキスイハイムスーパーアリーナの感想 | トップページ | 鳥栖の兄貴とのフィジカル対決はドロー »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: もたつくマリノスに付け込みたかった:

« 今さら2012NHK杯&セキスイハイムスーパーアリーナの感想 | トップページ | 鳥栖の兄貴とのフィジカル対決はドロー »

高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

姉妹ブログ


三鷹牛蔵twitter

無料ブログはココログ