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2013年4月22日 (月)

勝利か…何もかも皆なつかしい

 トップの選手がボールを収め、ショートパスを繋ぎながらジリジリと押し込み、サイドに展開してクロスが入る。高い位置からのプレスでボールを奪い、カウンターとなるやゴール前には3人、4人が殺到する。待ちかねたゲームであり、2012年シーズンの快進撃を思い出させる内容であった。
(2013年4日20日 湘南ベルマーレ2―1大分トリニータ ShonanBMWスタジアム平塚)

 対戦相手が大分だったこともあり、J2レベルと言わざるを得ない試合だった(失点シーンでの両チームのGKの対応をはじめとして…)。だから試合開始早々「ああ、懐かしい香りがする」と思ったわけだが、そのことは勝利の価値を毀損するものではない。
 2010年のJ1生活では、開幕の山形戦で「J2っぽい試合だなあ」と笑っていたのだが、振り返ればその試合でドローだったのが響いた。それを思えば、勝ちきったことは大きい。

 湘南は前節の浦和戦で完敗したのだが、かえって開き直ることができたようだ。回帰すべきスタイルに徹していた。
 一方の大分は前節の鹿島戦で善戦したためか、どこか未練を引きずっているような、迷っているような感じだった。
 大分の初期フォーメーションは3-1-4-2(もしくは3-3-2-2)だった。DFラインは右から高木和道、阪田章裕、児玉新の3人。宮沢正史が1ボランチで右WBが松本怜、左WB辻尾真二。2トップが森島康仁と高松大樹で、その下に西弘則とロドリゴ・マンシャが並んでいた。
 その初期布陣を前半の早いうちから動かしていたのだが、いかにも上手くいっていないチームのやり方だった。湘南が奇策を打ったわけではなく、それどころか昨年からおなじみの戦い方だったのに慌てて対応するというのは何なのだろう。

 大分ベンチは、まず前半の20分過ぎに左右のWBを入れ替えた。
 大分は左サイドに人数をかけて攻め、右WBの位置にいた松本が待っていることが多かった。辻尾との比較において、密集での実効度が高いのは松本ということだろうか? 後半に見せたようにドリブルでカットインしてシュートにまで持ち込む形を持っているのも左サイドでの起用を後押ししたのかもしれない。
 しかし途中で入れ替えた理由はよくわからない。大分が左から攻めたのは湘南がそう仕向けたわけではなく、主体的なものだと思えるから。・・・あれ? もしかして湘南が仕向けたのか? 確かに右から来られるより助かった感はあった。

 次に、大分ベンチは3バックの並びを変えた。阪田を右に回して高木を中央にした。これについて田坂監督は会見で説明していて、阪田がパスを出せないでいたことを理由として挙げている。確かに、キリノのプレスでボールを奪われてピンチを招くなどしていた。
 ただ、湘南が前からプレスすることは十分予想できただろうし、阪田は足元が得意な選手ではないことはわかっていただろう。大分で阪田が居場所を作れたのはスイーパー的な役割を与えられたからだと理解していたのだけど、田坂監督にとっては違ったのか?
 たぶん、湘南の3トップに対して大分の3バックが、各マッチアップでことごとく劣勢になったのが計算外だったのだろう。キリノは阪田にも高木にもほぼ完勝状態だったし、菊池がハイボールで競り勝ちまくるし。

 昨年5月の対戦時にも大分は奇襲気味に同じフォーメーションで来たのだが、あのときは2シャドーの村井と為田が湘南の2ボランチを牽制していた。今回は西とロドリゴ・マンシャが同じ位置にいたのだが牽制になっていなかった。確かにロドリゴは絶妙なポジショニングでフリーになることがあり、得点シーンはそれが生きたのだけど、トータルで見ればさほどプラスには見えなかった。
 まあいろいろと不可解だったのだけど、勝っていないからそう見える、という側面もある。要するに負のスパイラルということだろう。

【その他のメモ】
・今さら気づいたけど、ボールパーソンが椅子に座っている。2012年は立っていたのだけど、あれ、私は嫌いなので、よかった。
・横浜ビーコルセアーズのチアガールが来ていた。社長(?)が「神奈川県唯一のプロチームとして」みたいなことを言っていたけど、ちょっと空々しく思った。同じ時間に東芝がJBLの優勝に王手をかけたのだし。
・あと、bjリーグの人々は何かというと「プロ」という名目を強調するけど、イライラする。そのことはまた別途述べます。
・感動の今季リーグ戦初勝利なのに湘南のことをあまり書かなかった。おかしいなあ。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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