« 湘南はミラーゲームを完全制覇して6連勝 | トップページ | 大分の好ゲームをぶち壊した大槻ゴール »

2014年4月20日 (日)

ティム・ダンカンは優勝リングを増やせるか(2014年版)

 レギュラーシーズン最高勝率でプレーオフ全体のホームコートアドバンテージを獲得した、前年のファイナリストなのだ。サンアントニオ・スパーズの、ダンカンの優勝可能性を論ずるのは平凡だ。毎年書いていることはほぼ同じだし。

 やっぱり本命はマイアミ・ヒートでよいだろう。しかし、ファイナルの話はしない。まずはウェストを勝ち上がれるかだ。
 そもそも昨年のウェスタン制覇は、サンダーのラッセル・ウェストブルックが怪我していたことが大きい。彼が健在であれば違う結果になっていた可能性は大いにある。
 しかも今季のスパーズは、シーズン終盤の19連勝で印象が薄れたものの、「エリートチームに勝てない」ことで疑問視されていた。

 このツイートで言及されているように、オクラホマシティ・サンダーとヒューストン・ロケッツには1度も勝っていない。しかも、勝ち上がればこの2チーム両方と対戦する可能性がある。

 ファーストラウンドの相手、ダラス・マーベリックスには勝つでしょ。スウィープできるかどうかなんじゃね?(舐めきってる)
 問題はセカンド・ラウンドからで、ロケッツかポートランド・トレイルブレイザーズのどちらかが相手。
 ロケッツは、ドワイト・ハワードがいる以上、普通に優勝候補の一角でおかしくない。不満分子とはいえ、アシクがハワードの控えというのも憎らしい。バックコートもジェームズ・ハーデン髭が完全にスター化し、ジェレミー・リンは地味に(?)定着している(※カルデロン云々は削除。ダラスだったっけ)。スパーズとの直接対決では聞いたこともないシューターが大爆発した(不勉強)。スパーズとしては、ハワードのところを制御できればなんとかなるのだろうけど。
 ブレイザーズは、シーズン後半にペースダウンしたものの、スパーズはこのチームを苦手にしていた。ラマーカス・オルドリッジのようなPFには苦労する。プレーオフになればダンカンのフル稼働で対応するのかもしれないが、若手たちがどうにかしてほしい。そして今や押しも押されぬスターPGとなったダミアン・リラード。ここもパーカーを疲弊させずにコーリー・ジョセフあたりがうまく対応してくれるとよいのだけど。

 セカンドラウンドを勝ち上がったとして、ウェスタンファイナルの相手はオクラホマシティ・サンダーだろう。ウェストブルックの欠場期間が長かったのにシーズン2位の地位を確保するあたり、すっかり地力がついたように見える。見えるが、実際にはエースであるケヴィン・デュラントの充実が最大の理由だろう。
 デュラントは何年も前から素晴らしいプレーヤーだったが、今シーズンは歴史に残るかもしれない。得点王がファイナルを制するのは2000年のシャキール・オニール以来である(その前はマイケル・ジョーダン)。それ以上に、サンダーが優勝するにはデュラントの規格外の働きが必要になると思うのだ。ファイナルでヒートに勝つためには。

 ロサンゼルス・クリッパーズは、史上最高の戦力をそろえている。コーチも優勝経験のあるドク・リバースだし、サンダーに勝っても不思議はない。
 だけど、イマイチ信用できないのだよね。あまり見ていないせいか「グリフィンが一皮むけた」というのもピンとこない。現に初戦でゴールデンステートに取りこぼしているし。

 他チームの話はともかくスパーズについて。
 今シーズンのポイントは、マルコ・ベリネッリの獲得だ。ジノビリに替わりうる存在であると同時に、ジノビリと同時起用した時間帯の恐るべきコンビネーションも大きな武器だ。ベンチに控えるシューターとしては文句なしの存在で、昨季のゲイリー・ニールの上位互換だ。
 欲を言えば、リムにアタックできるスラッシャータイプの選手も欲しいのだが、その手の選手がフィットしにくいチームなので、そこはまあよいだろう(ペネトレートはトニー・パーカーにお任せ)。

 既存戦力の底上げは、これ以上を求めるのは酷だろうともいえるが、しかし不十分な感じが否めない。
 特に、大型契約を結んだティアゴ・スプリッターが引っかかる。市場で希少価値のあるビッグマンだから高価になるのはしかたないのだが、額が増えれば要求水準も高くしたいのが人情だ。まあ契約が変わったからって一晩でプレーが変わるわけじゃないってのは頭では分かっているけど。
 控えセンターのアーロン・ベインズも似たり寄ったりで成長を感じにくい状態で、インサイドの控えのもう一人はジェフ・エイアーズ。彼も「修行中」って感じだ。したがってインサイドの控えは昨季に比べて「デュアン・ブレアを失った」と表現できるわけだが、とはいえブレアもプレーオフでは信頼されていなかったのだから、戦力維持なのかね。
 次期エース候補であるカウィ・レナードについては評価を保留する。ドゥラントであれ、レブロンであれ、レナードの活躍なくして止められない。だからプレーオフの結果次第だろう。彼ぐらいのクラスになると、あとはチームの結果で自己を証明するしかないしね。

 総論的な話をしていないが、やはり今年もスパーズに期待している。エース依存度が低く、ベンチの選手にも働き場が与えられるスパーズが勝つことは、バスケットボールの競技自体の歴史にも好影響を与えると私は考えているわけだし。
 理性をなくして言うならば、金の力でFA選手をかき集めるような連中に一泡吹かせてほしい。

関連記事

2013年版 2012年版 2011年版

« 湘南はミラーゲームを完全制覇して6連勝 | トップページ | 大分の好ゲームをぶち壊した大槻ゴール »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ティム・ダンカンは優勝リングを増やせるか(2014年版):

« 湘南はミラーゲームを完全制覇して6連勝 | トップページ | 大分の好ゲームをぶち壊した大槻ゴール »

高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

姉妹ブログ


三鷹牛蔵twitter

無料ブログはココログ