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2014年4月29日 (火)

山口素弘対湘南からの~フェリペさん劇場

 3日間の秘密特訓(非公開練習)を経て、横浜FCはいつもの布陣とは異なる3バックだった。2点ビハインドのハーフタイムにブラジル人選手2人を投入した山口監督の策はそんなに的外れでもなかったのだけど、フェリペさんのインパクトが強すぎた。
(2014年4月26日 横浜FC1―3湘南ベルマーレ ニッパツ三ツ沢球技場)

 CBとして常時出場していたドウグラスが累積警告で欠場ということで、その対応ということもあった。なにしろ2CBはドウグラスと野上結貴で完全固定だったから。メンバーを見たときにはドウグラスの代わりに渡辺匠かと思ったのだが、横浜FCはいつもの4バックではなく3バックだった。
 3バックは右から野上-渡辺-中島崇典という並び。中島は左SBのスペシャリストだと思っているので私にとっては意外な起用。アンヨンハッをアンカーに置いてその前に寺田紳一と内田智也。右WBに小池純輝、左WBに永田拓也。2トップは黒津勝と飯尾一慶だが、黒津がトップにいて飯尾はその斜め下というイメージ。数字で表せば3-1-4-2。
 とはいえ、現地で見ていて即座には理解できなかった。6分の失点までにはわからなかった。3バックは一目瞭然だったが、中盤の構成、飯尾の役割が見えづらかった。

 湘南の1トップ・ウェリントンに対してアンヨンハッが主に対応し、渡辺匠はフォアリベロっぽくフォローしようという意図に見えた。
 中央で守備にウエートを置く代わりに、いつものサイドバックを高い位置に置くことで攻撃参加させることが狙いだった。
 横浜FCの先制ゴールは見事にその狙いが当たったものだった。左WB永田が抜け出してグラウンダーのクロスを入れ、右WB小池にボールが渡ってゴール。
 その後も湘南の左サイドに小池を攻め込ませるロングパスがいくつか出ていた。そろそろ菊池大介の守備が狙われ始めている印象。高山薫のようにスピードでミスを帳消しにできないので、ポジショニングの精度を高める必要があるだろう。

 先制を許した湘南だが17分にあっさり同点に追いつく。
 菊地俊介の素早い縦パスも、抜け出してゴールを決めた岡田翔平も見事だったが、横浜FCからすると悔いの残るプレーだろう。
 映像で見ると、岡田から目を離して前に出てしまった渡辺がギャップを作ったといえる。確かにそれもミスだろうが、このゲームでの役割を考えるならば、3バック左の中島が内に絞るべきであって、そちらの方が重大だろう。2点目も中央にスルーパスを通されたところからPK献上。サイドはやられても中央突破は許さない、というコンセプトのはずなのに。
 3点目は高く上がったFKにGK南雄太が飛び出してしまい、ウェリントンの技ありヘッドがゴールに吸い込まれた。これも南の判断ミスではあるけれど、ウェリントンに高さで対抗できるDFがいない以上、心配だったのではないかな。

 というわけで山口素弘監督はハーフタイムに2枚替えを敢行した。1-3で2点ビハインドだったのだから当然ですね。
 イマイチ役割が不明確で存在感のなかった飯尾に代えてホナウドを投入して最前線に。黒津を0.5列下げる。
 そして、この日は散々だったDF中島に替えて、194cm98kgの「ランドマークタワー」ことフェリペ19歳を初起用。DFではなくターゲットマンに付けるべきニックネームではないかという突っ込みはご容赦ください。私が命名したのではなく、バックスタンド上段の幕にそう書いてあったのだ。

 遠目で見てもデカい。ウェリントン186cmと並んでも大きい。しかも幅がある。厚みもある。彼とコンタクトプレーをするのは分が悪そう。いかにもゴール下のポジション争いに強そうだ。リバウンドを取れそうだ。ギリシャ代表のスコーツァニーティスとかを彷彿させる。
 もちろんプレーぶりも優秀なバスケットボール選手のようで、相手選手のスローインに立ち塞がって妨害していた。残念ながら審判がサッカー脳なのでイエローカードを出されたのだが。

 まあ冗談なのだが、ネタ外国人として楽しかったのも事実だ。なにしろ彼は目を引く。一挙一動を見てしまう。それは貴重だ。
 おかげでゲームへの関心が継続した。湘南がいくつかあったチャンスを逃し、両チームともにノーゴールの後半だったが、その割には退屈しなかった(湘南が4点目を取れば、それはそれで退屈したのだろうけど)。

 もはや戦術を云々するような雰囲気でもないのだが、この日の湘南について。
 チョウ監督は「自分たちの良さを出す」ということを強調し、「選手たちが自分で判断してプレーする」ことを求めているのだが、決してスカウティング皆無ではない。
 対戦相手によって永木・菊地の左右の配置を入れ替えているのもそうだ。この日はたぶん寺田対策。彼に対してだけはフリーでプレーさせないようにマークしていた印象だ。ボランチだけでなくFWのプレスバックも寺田に対しては特に厳しかった。
 それとこの日の注目点は、CKのキッカーが左右で入れ替わっていたこと。これまでは左サイドのCKを左利きの三竿雄斗、右サイドのCKを右利きの永木や藤田征也が蹴っていた。つまりGKから離れるボールを入れていた。ところがこのゲームでは三竿が右サイドから、いわゆるインスウィングのボールを蹴っていた。たぶん今シーズン初めてじゃないかな。横浜FCのゾーン守備への策と思う(風対策の可能性もあるが)。
 また、フェリペ対策で島村毅を投入して4バックにし、左WB不在の4-3-2-1にしたのも興味深かった。決して相手構わず「自分たちのサッカー」をゴリ押ししているわけでもない。

 そんなわけで、このゲームの総括は、エ○ルさん@馬入の心の声を聞いてみよう。
「フェリペがやられたようだな」
「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」
「試合に出てしまうとは、謎のブラジル人の面汚しよ」

 エ○ルさんも試合に出ていいんやで。なぜか怪我人欄に入っていたが。。。。。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

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