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2014年10月 7日 (火)

愛媛に勝って全21クラブに勝利。ガンバにもチャンスあるよ!

 今季唯一の黒星を喫した愛媛に雪辱を果たし、リーグ戦で対戦する全21クラブに勝利した。J2史上初のことだし、無敗優勝のアーセナルでも達成できなかった快挙だ。フットボールチャンネルが余計なことを書かなければもっと無邪気に喜べたのだけど。
(2014年10日4日 湘南ベルマーレ3―0愛媛FC ShonanBMWスタジアム平塚)

 フットボールチャンネルの記事を読んでいたら、「これで今シーズン自身を除くJ2全21クラブに勝利を収めたことになる。(中略)これまでJ2で勝ち点100以上を記録したことのある仙台、川崎F、C大阪、広島の4クラブですら達成していない偉大な記録だ」という記述があった。
http://www.footballchannel.jp/2014/10/05/post50571/
 上機嫌になってニヤニヤしながら調べてみて、、、、、真顔に戻った。「残り7試合すべてに勝利すれば勝ち点110という前代未聞の大記録」という足し算のミス(正しくは109)といい、いつものクオリティというべきか。。。。

 厳密に表現するならば、「2回戦制になったJ2で初の記録」だ。
 2回戦制になったのは2010年、22クラブになったのは2012年である。クラブ数はともかく、2回戦制であるか否かは大きく、2009年以前の記録とは同列に論じることはできない。

 で、2回戦制になって以降は、全クラブから勝利したのは湘南が初めてだ。これまでは1位のクラブでも達成できていない。各年の1位クラブに白星を献上しなかったクラブを挙げる。
・2013年1位G大阪(千葉、横浜FC、東京Ⅴ)
・2012年1位甲府(湘南、京都、山形、鳥取)
・2011年1位F東京(札幌、東京Ⅴ、栃木、大分)
・2010年1位柏(甲府、栃木)

 2009年と2008年は3回戦制だ。こうなると全クラブに勝利したクラブが現れる。ところが、それは意外にも昇格クラブではない。2008年のベガルタ仙台、2009年のサガン鳥栖だ。
 昇格クラブは「全クラブ勝利」を達成していない。阻んだのは以下のとおり。
・2009年1位仙台(甲府)=51試合・勝点106
・2009年2位C大阪(甲府)=51試合・勝点104
・2009年3位湘南(草津、岐阜)
・2009年4位甲府(C大阪)
・2008年1位広島(仙台)=42試合・勝点100
・2008年2位山形(甲府)
 なんか意外すぎる。2008年の仙台は3位で「けさい」真っ盛りだ。2009年の鳥栖は調べたら5位なのだが、まるで覚えていない。4位の甲府を蹴落としたことは鮮明に覚えているのだが。鳥栖については田原のロスタイムゴールで勝ったのは覚えているが、そうか、5位だったっけ。
 それにしても2009年の湘南は「なにやってんの!」と言いたくなるな。まあ後知恵だけど。

 2007年以前は4回戦制だ。昇格クラブはもちろん、それ以外のクラブも「全クラブ勝利」を達成している。達成しているクラブは以下のとおり。
・2007年1位札幌、2位東京Ⅴ
・2006年1位横浜F、2位柏、3位神戸、6位札幌、7位東京Ⅴ(この年は全13チーム)
・2005年1位京都、3位甲府(2位の福岡は山形に勝てず)
・2004年1位川崎(44試合・勝点105)、2位大宮、3位福岡
・2003年1位新潟、3位川崎、5位甲府(2位の広島は川崎に勝てず)
・2002年1位大分、2位C大阪
 ちょっとー、「勝点100以上を記録した2004年の川崎」が全クラブに勝ってるじゃん。フットボールチャンネルうそつくなよー。「川崎は21クラブに勝っていないでゲス」とかいうのなしね。
 せっかくの記録なので厳密に扱ってほしいなあ。そもそも、異なるレギュレーションのシーズンと比較する必要がないじゃん。そういう余計なお節介でかえって記録にミソがつけられるの、勘弁してほしいわ。

 J1についても調べてみた。
 さすが混戦リーグ。近年は「あと1クラブ」の惜しいクラブすら存在しない。
 さかのぼってみると「あと1つ」が登場する。
・2007年1位鹿島(ガンバに2敗)
・2006年1位浦和(名古屋に1分1敗)
・2004年2位横浜M(浦和に2分)
・2003年1位横浜M(名古屋に1分1敗)
 この中で2004年のマリノスは一番惜しく見えるが、しかし2004年までは16クラブだったのですよねー。

 2002年以前のJ1、2001年以前のJ2は延長Ⅴゴールが採用されていたので調べる気が失せる。延長戦があるなら戦い方が違うもんね。
 でも、最強ジュビロだけは調べた。
・2002年の磐田:30戦26勝(90分勝は18)=市原に1分1敗
・2001年の磐田:30戦26勝(90分勝は18)=全15クラブに勝利
 ただし2001年についても、ヴェルディ、マリノス、福岡相手の6勝はすべて延長勝。

 なお、現在進行中のJ1に関していうと、ガンバ大阪には「全クラブに勝利」の可能性が残っている。
 残る7試合のうち、浦和、川崎、FC東京、柏、仙台に勝てば達成である。ハードル高い?

 …なんか愛媛戦のことを何も書いていない。
 熊谷アンドリュー初先発が注目点なのだけど、何を書けばよいのやら。てっきりハイボール担当なのかと思ったら、あんまり競りに行かず、競り合いが好きじゃないような印象だった。それでも、湘南のリズムの中で違和感はなくなってきたけどね。
 あ、そうだ。一平と伊予柑太が来てたんだ。伊予柑太には「たま媛ちゃんのほうが良かった」とか言おうかと思ったけど、小さい子供たちを相手にして無言の「なまはげ」状態になって盛り上がっていたので言わなかった。

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  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
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