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2015年2月 8日 (日)

かなフェスは1回限りの楽しい思い出

 とても楽しく素晴らしいショーだった。それはその通りなのだけど「またやって欲しい」とか「来年も」などとは思えない。2週間経ったので、もう公言してもよいかと思う。
(2015年1月23~25日 かながわフィギュアスケート・フェスティバル2015 銀河アリーナ)

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 チケットを沢山ゲットしてしまったので3日間通った。他の用事をすべて吹き飛ばしてしまったことは残念だったが、ショー自体は、豪華メンバーが並んだので当たり前に楽しめた。
 プルシェンコ、コストナー、ランビエール、ジュベール、トマシュ・ベルネル、織田信成、村主章枝、本田武史というゲストスケーターの顔ぶれを見て期待しない人はいないだろう。そして期待(というか予想)を上回っていた。

 プルシェンコは以前見た時(セミリタイア時代)とは全然違っていて、座長モード炸裂だった。
 プログラムは1本だったが「The Storm」は、さすが皇帝プログラムの趣で連日見ても毎回変わらず良かった。初日にはクアドを跳んだという話だが、想定していなかったので判別できなかった。ただ、迫力満点で、着氷時のドスンという音が異様に大きかった。
 このプログラムには止まってポージングする所があるのだけど、最終日には変な顔をしながら村主さんのエアギターポーズを真似ていて爆笑だった。
 演技前には各ゲストから地元選手への音声メッセージが流れるのだけど、それも皇帝らしいものだった。「Hello everyone. I'm Evgeni Plushenko.」で始まって、最後は「by Evgeni Plushenko.」と、御名御璽で締める形式。さすが皇帝。

 コストナーもプログラムは1本(ショパン)。相変わらず素敵でございました。スターズ・オン・アイスは出演辞退だそうで、数百人しか彼女の演技を見ていないとはもったいない。
 ランビエールは前半最後のトゥーランドットと後半のニック・ウォーターハウスの2本。トゥーランドットは安定の素敵さなのだけど、日本初披露という後半のプログラムも負けず劣らずよかった。そのウォーターハウスさんは「ネオ・ヴィンテージ・ソウルの新星」などと紹介されていたけど、曲も好みだ。
 ジュベールも2本。後半のU2(だね)はフレンズ・オン・アイスでもやっていたプログラムだと思うけど、そのときよりもノビノビしていてよかった。荒川・高橋がいると遠慮が出るのか? 今回は子分役に徹していてやりやすかったらしい。

 そしてみんな大好きトマシュ。海外勢の先頭を切って登場した前半はシナトラの「ニューヨーク・ニューヨーク」で帽子を投げ、客席の様子を伺って上着を預けたりした。回収時にハグするのも盛り上がりどころ、というお得なプログラムだ。
 後半には、アフロかつら、サングラス、ピンクのタンクトップ、ハーフパンツで登場する「Sexy And I Know It」。途中でハーフパンツを剥ぎ取って金のパンツになる、例のアレ。
 特筆すべきは、最終日に途中で上半身裸のジュベールとプルシェンコがリンク脇に現れて一緒になって踊っていたこと。ここらへんにも座長と子分という感じが出ていた。
 上手にイラストを描いたツイートがあった。貼らないけど「#かなフェス」ですぐに見つかると思う。

 競技を引退して水を得たかのようなトマシュと、なぜか同じ匂いをさせていたのが織田君で、リバーダンスは伸びやかだった。現役でもいいじゃん、という心の声が聞こえた。
 村主さんは、ある意味では引退興行なのに、相変わらずの不思議系プログラム。客席に紛れ込んで「いない、いない」と探すことから始まる。これで飴を配れば完璧だった。
 武史は素敵でした(なぜかこれだけ)。

 地元選手は、ノービスやジュニアを含む総勢十数人が登場したが、懸念されたような残念な事態にならなかった。
 それどころか、最近話題の青木祐奈さんがエース格に収まっていて、青田買い勢の気持ちを少し味わえた。彼女が噂の3Lz-3Loを跳んだかはわからなかったが、スピードは間違いなくあって、ジャンプも毎日安定していた。スタオベしてもよかったけど、周囲のお客さんはライト層だったので唐突かなと思って遠慮した。

 そんなこんなで楽しめたけど、次回開催は望んでいない。
 ネット上での好評に主催者が勘違いしないように、明言しておく。
 だいたい、ネット上に熱心に感想を書くような人々はアリーナ席を買ってプル様の顔芸を見せつけられ、客席にやってきたジュベールと手を合わせ、トマシュの上着を畳んだりしたわけだ。
 だけどスタンド席ではそうはいかない。私は幸いにも諸々を目撃できたけど、南側スタンド席からは半裸の2人は見えなかっただろうし、そもそもスタンド席はどの席であっても死角がある。手すりが邪魔で。
 新横浜の3階席だと、座席のすぐ目の前に手すりがあるので死角はない。しかし、銀河アリーナは、手すり→通路→座席、となっているので手すりが視界の邪魔になる。透明なアクリル板とはいっても、正面は透けて見えるが横を向くと反射もあって、見えなくなる。

 要するに、銀河アリーナは「滑るための会場」であって、「見せるための会場」ではない。
 今回は、相模原市制60周年という名目のイベントで、隠れテーマは「震災で延期になった開場20周年イベント」なのでしょ。その1回限りのイベントだから「まあしょうがないか」で済ませられるけど、定期イベントになったら「この会場じゃあねえ」という声が大きくなるのが確実だ。アクセスだって(非市民には)よくないのだし。

 念のために明言したけれど、主催者が勘違いすることはないと思っているけどね。
 それは今回のチケットの売れ方をキチンと観察していればわかるはずのことだし。
 私も今回は「チケット取れすぎちゃった。じゃあ全部行くか」となったけど、次回以降はさすがに買い方を変える。仮に同じ豪華メンバーが揃うとしても、可処分所得と可処分時間の問題は見過ごせないので。

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※自分用にメモ。
 銀河アリーナの製氷機は定番のザンボニーではなく、業界2位のカナダのメーカーOLYMPIAのマシーン。燃料はプロパンガス(ボンベを後ろに2つ積んでいる)で、排気ガスの臭いがしないのは好ましい。
 この会場は製氷時間にも照明を明るくしないので写真が綺麗に撮れなかった。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
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