トヨタの人海戦術は来年実るのか
試合に関係のない愚痴を言うのは申し訳ないが、日程は何とかならんのか。毎晩NBAプレーオフの録画を見るのに四苦八苦している5月下旬にNBLファイナルに行くのはハードルが高い。
(2015年5月25日 NBLファイナル第3戦 トヨタ自動車アルバルク69-81アイシンシーホース三河 国立代々木競技場第二体育館)
連休中の会場確保がネックなのだろうことは想像できるけど、ともあれ昨年もファイナルに行けず、2年ぶりだった。2年前のファイナルは4月中旬に行われていたから。
ついでに言うと、試合開始が19:15だったが、以前は19:00じゃなかったっけ? だいたい100分ぐらいで終わるので20:40過ぎに試合が終わっていたような記憶がある。今回は21:00頃まで試合をしていたが、隣の第一体育館でコンサートが行われていたので終了時間が重なると出口付近や原宿駅が混んで嫌だなあ、と思って終了まで見ずに帰った。
翌日も出勤なのでね。
試合は、3連戦の3戦目なので地力が露わになるのは仕方ないか。途中でちょっと退屈になった。
アイシンは金丸晃輔が29得点、ギャビン・エドワーズが20得点、桜木ジェイアールが16得点、比江島慎が11得点と満遍なくスコアして万全のゲームだった。前半が終わった時点で54対36と18点リードであり、ほぼ決まってしまった。
ただし、トヨタは、ベックHCは1ポジションに2人用意する「人海戦術」なので、スタミナで上回るかもしれないという期待をもって見ていたが、そうはならなかった。
アイシンの6thマンは柏木真介だ。17分で5得点とスタッツ的には目立たないものの存在感は際立っていた。相手に行きかけた流れを引き戻すプレーで、トヨタに付け入る隙を与えなかった。
トヨタは、ファイナルに進出したチームに言うことではないが、来季花開きそうだ。
今季は田中大貴をエースに育てている感じがする。ちらっと見たプレビューではすでにエースとのことだったが、チームメイトからの扱いを見る限り、まだエースとしては認められていないようだ。
とはいえ、プレータイムの与えられ方、昨季からの選手構成の変化は彼の成長を期待してのものだろう。実際のプレーを見ればそれが不当だとは思わない。
あと、ポジション的に大変だとは思うが張本天傑も期待されているようだし、ベンチから出てきて目を引くことは確かだ。
トヨタにはカタカナ名前が4人いて「外国人4人?」と驚いたが、マイケル・パーカーはいつの間にか帰化していてトヨタに加入していたのだね(和歌山を退団したところまでは把握していた)。
ジェフ・ギブスは相変わらずのゴリゴリプレーで止めきれないし、エグゼビア・ギブソンも1人で打開するサイズとスキルを持った一匹狼だし(チームプレー的には浮き気味)、松井啓十郎がベンチに控えているし、PGは3人体制でそれぞれに持ち味がある(二ノ宮康平はスタッツを見ると3Pを持っているし、伊藤大司と正中岳城は周知のとおり)。
メンバーを見ればトヨタは今年勝っても不思議ではないし、現にファイナルまでやって来た。でもやっぱり熟成感が足りない。
それになんていうの、かつての伊藤・岡田優介・熊谷宜之でやっていたハードなディフェンスが懐かしい。あれを再現できれば金丸だってあんなには暴れられないと思う。
もっとも、あれは1人当たりのプレータイムを20分ぐらいにして次々とフレッシュな選手を投入することで実現していた。私はそれを「人海戦術」と称しているが、それはそれで「ケッ、金持ちめ!」と思うのだけど。
一方でアイシンの鈴木貴美一HCは相変わらずの「主力使い倒し」だ。この日もアイシンで得点したのは名前を挙げた5人だけだし、2ケタ得点の4人が30分以上プレーしている。
プレーオフだから、といえばそうなのだけど、この日のように大量リードしてこの数字なのはちょっとね。
金持ちへのやっかみはともかく、バスケ的にはプレータイムのシェアの方が私の好みなのでトヨタは頑張ってほしい。まだ終わってないけど、ここから2連勝できるとはちょっと思えないので来季に。
とかいって、来季について語るのは無謀だ。川村卓也の動向次第で勢力図が大きく変わりかねないし。
【今日の感謝】
アイシン応援団が貼っていたもの。みんな大好きな代々木第二だけど、選手の名前が表示される施設がないので(アナウンスはよく聞き取れなかったし)、とても助かりました。
« 清水のカミカゼサッカー | トップページ | サンフレッチェ相手に胸熱なゲーム »
コメント