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2015年6月 6日 (土)

サンフレッチェ相手に胸熱なゲーム

 永木亮太と青山敏弘が互いに相手のカウンターの芽を潰してイエローカードをもらう。まったくもって胸熱だ。藤田征也のクロスが地震でずれなければ勝てたのにな(あの震度なら言っても許されよう)。
(2015年5月30日 湘南ベルマーレ0-0サンフレッチェ広島 ShonanBMWスタジアム平塚)
 
 湘南にとって広島相手の善戦は実に価値がある。広島は、鹿島やマリノスのように、単に長らく勝てなかった相手というだけではないから。
 広島は2度(2003年と2008年)J2に落ちてきて、そのたびに「差」を痛感させられた。2010年と2013年に湘南がJ1に上がったときにもその差は相変わらずで、いわば「逃げ水」のような存在だった。
 今回の善戦は、ようやく差を詰めたことを感じられるものだった。
 
 もっとも、善戦ではあっても互角とは言い切れない。
 湘南が割と長い時間ポゼッションし、縦パスを入れ、セカンドボールを拾って2次攻撃をする回数も多かった。湘南がめざすサッカーに近かった。
 だが広島は、もとより「守備を固めてカウンター」なチームだ。現に、ドウグラスの抜け出し、ミキッチが抜け出して3メン速攻からミスパス、浅野拓磨の飛び出し、といった効果的なカウンターを繰り出していた。オフサイドで取り消されたが2度ゴールネットを揺らしていもいる(佐藤寿人のほうが微妙だった)。
 遅攻ではミキッチと柏好文の両WBの突破力に賭けることが多く、バランスを崩すことはほとんどない(塩谷司が攻め上がるとしても森崎和幸が最終ラインに入っている)。 
 
 湘南の選手はみな良かったけど、なかでも藤田征也は出色の出来だった。柏とのマッチアップでほぼ負けずに、終盤は広島の攻撃を右サイドへと追いやった。しかも(珍しく)90分フル出場である。
 この日の最大のチャンスを演出したのも藤田で、右サイドで柏の裏を取ってペナルティエリアに侵入した場面は最高の崩しだった。遠藤航のスルーパスがコースといい強さといい絶妙で、征也に届くまでの時間がスローモーションのようだった。珠玉の時間ってやつ。
 石川俊輝のシュートは枠に行かなかったのだけど(まあ難しかったのは確か)。
 
 なお、山本主審に対する不満を表す人が多く、終了後にはメインスタンドでブーイングも起きていたのだけど、あまり賛同できない。
 大槻が倒されたのがPKだとか、アディショナルタイムが短いとか、そういうのは突き詰めると「審判団にどう見えたか」「主審の裁量の範囲内」って話になってしまうタイプのものだ。水掛け論しかできないというか。
 真に問題だったのはそれらじゃないのだよね。
 
 負傷でゴールの脇に出ていたドウグラスが勝手にピッチに入ってきた場面こそ、問題視すべき場面だ。入ってきたドウグラスに対して山本主審は1回外に出るように促し、ドウグラスはタッチラン沿いに移動してからピッチに戻ったシーン。
 これはまさしく「●主審の承認を得ず、フィールドに入る、または復帰する」であり、イエローカードを提示しなければならない場面だった。
 山本主審は明確に外に出るように促していたので、これはイリーガルな行為があったことを明示するのと同じである。であるならば、イエローカードを提示しないのはサボタージュである。少なくとも論理的に。
 かつて、同じような事例で反町監督が試合中に怒りを露わにしたことを思い出した。
 
 ということで明日はカンプノウ等々力に行っちゃうぞ。荒木主筆を招いての観湘式だが、永木キャプテンは累積警告で出場停止だ。残念。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

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