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2016年3月20日 (日)

等々力名物バカ試合の感想メモ

 全部で8ゴールが乱れ飛ぶ派手なゲームで、大久保嘉人の通算157ゴールを霞ませて、初見の人でも楽しめた。めでたしめでたし。・・・で完結していたのだけど、2週間経って、メモを残しておいた方がいいような気がしてきた。
(2016年3月5日 川崎フロンターレ4-4湘南ベルマーレ 等々力陸上競技場)

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 川崎の布陣は4-4-2。GKは今季加入のチョン・ソンリョン、4バックは右からエウシーニョ-奈良竜樹-谷口彰悟-車屋紳太郎。2ボランチが中村憲剛と大島僚太。右SHに森谷賢太郎で左SHは狩野健太。2トップは大久保嘉人と小林悠。攻撃時には両サイドバックが高い位置をとって、ボランチの1人が最終ラインに下りてくる。3-1-4-2のように変形するようだ。
 対する湘南は、菊地俊介をシャドウの位置に配した3-4-2-1で、川崎の2ボランチに圧力をかける気マンマンだった。ボランチの一角にはパウリーニョが移籍後初先発で、3バック右は前節の島村から岡本拓也へ変更、1トップは大槻ではなくキリノ。
 この日の湘南のプレッシングはサイドを犠牲にしたやり方なので、そこが焦点になりそうだった。試合序盤は川崎の左サイドから狩野と車屋が攻め込むシーンが多かった。
 
 川崎の1点目は、川崎が左サイドで石川にプレッシャーをかけてバックパスが緩くなったところを奪い、中央の大久保がゴール。大久保のJ1通算157ゴールとのことだが、それはどうでもいい(私は大久保本人じゃないから)。
 
 湘南の1点目は物議を醸したオウンゴール。三竿のクロスに飛び込んだキリノがチョン・ソンリョンにぶつかってこぼれた。
 まあ、ファウルを吹かれても当然のこととして受け入れたけどね。湘南ゴール裏は「ファウルね」という空気に包まれていて、主審のジェスチャーを見て「あれ、ゴールなんだ」となった。私も例外ではない。
 しかしあれを誤審だと言う気にはならない。GKとキリノの動きを追いかけていればファウルだと言えるけど、クロスを入れる三竿を見ていて、ボールとともにゴール前へと視線を移した主審が見たであろう瞬間だけでファウルと断定するのは難しそうだから。GKがボールをキャッチしていたわけでもないし、垂直ジャンプだったわけでもないし。もっと左前方から見ていれば、というのは正論だけどさ。
 
 湘南の2点目は、ルーズボールに高山が追いついて藤田征也にバックパス、さらに横パスに左サイドから飛び込んできた菊池大介のシュート。逆サイドのゴール裏で見ていた私は「すげー崩しじゃん!」と思ったのだけど、映像を見返すといろいろ粗もある。
 征也の横パスと見えたものはトラップミスっぽいし、菊池大介をマークしていた森谷が気を抜いたっぽい。GKのポジショニング悪い説もあるけど、あの競り合いでシュートを撃たれるのは想定外なんじゃないか。
 
 この菊池のゴールが38分で、前半の残りの時間で3ゴールが乱舞。
 川崎の2点目は、直後のキックオフから湘南の前プレをかわして大久保への縦パスが通り、走り込んだ小林悠のゴール。
 湘南の3点目は三竿のCKに飛び込んだパウリーニョのジャンピングボレー。
 川崎の3点目は大島が浮かせた縦パスを小林悠が素敵トラップからシュートに持ち込んでゴール。
 
 布陣上の争点とは裏腹に中央を突破されるということは、湘南にとっては重い。前線のプレスがカブるようなアンバランスさは見逃してもらえないし、川崎ぐらいになるとちょっとした遅れも許してくれないな、と。
 一方で川崎は「サイドから攻めればいいのに攻めなかった」という懲罰的な理由でハーフタイムに選手交代。狩野→中野嘉大、森谷→森本貴幸(森本をFWにし、小林悠を右SHへ)。
 
 双方が引締めを図ったからか、後半はバカ試合を脱する。
 湘南は藤田征也→山田直輝の交代で山田をシャドウに入れて菊地俊介をボランチに下げ、石川を右WBに変更。石川の粘り強いDFは守勢の中で光っていたが、攻撃面では征也には及ばない。
 あとはキリノ→藤田祥史。
 
 湘南の4点目は77分。ゴール前で岡本が弾き返してからのカウンター発動で、3バック左の三竿が斜めに蹴ったクロスに3バック右の岡本が飛び込む「ザ・湘南」なゴール。
 なんでお前そこにいるんだよww、と現地では喜んでいたけれど、映像を見返すと、ハーフウェイライン付近で川崎の中野は岡本の攻め上がりを確認していて、むしろなんで最後までついていかない? というプレーだった。
 
 で、その懲罰っぽく、中野は途中出場→途中交代。1週間前に柏から移籍してきたエドゥアルドを、なんと前線に投入してパワープレー。
 湘南は同時に高山→大槻の交代で前線からの追い回し要員のリフレッシュを図ったが、肩透かしを食らった格好。チョウ監督も、パワープレーは想定していなかったのだろう。想定していれば島村の投入だっただろう(逆に、翌週の広島は高さのあるFWが増やされたわけではないので大槻の投入に合理性がある)。
 で、川崎はスクランブルっぽい状態を作り出して森本の同点ゴール。
 
 今年の川崎は守備の練習をしている、とセンセーショナルに報じられていて注目されていたのだけど、私の注目ポイントはエウシーニョの使い方。
 で、このゲームの右サイドバック起用は楽しくなかった。タッチライン沿いを上下動するだけでは彼の面白さ=怖さが出ない。これは風間監督も悩みどころのようで、翌週には1列前のSHに上げて、彼らしいゴール前への侵入からのゴールを決めた。が、その翌週にはまた右SBに戻している。映像を見ていないけど、左SBが谷口なので実質的には3バックなの?
 あと、風間監督の懲罰交代は考えさせる。「高い要求をして応えられない選手は代えられる」ことが当然視される、意識の高いチームってことなのだろうか?
 
 って、なぜか川崎のことにばかり注目している風の感想だ。おかしいな。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

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