横綱レッズに胸を借りた前頭相撲
川崎戦ではシャドウ菊地で2ボランチにプレッシャーをかけに行き、広島戦ではミキッチ封じの偽4バックを採用した。それに対して浦和戦では、私に見える策はなかった。デフォルトの布陣で真っ向勝負を挑んでいるように見えた。
(2016年3月20日 湘南ベルマーレ0-2浦和レッドダイヤモンズ ShonanBMWスタジアム平塚)
噛み合わせの悪さは明らかだ。チョウ監督のコメントを鵜呑みにするならば、湘南の生命線は前線からのプレスである。それがまるで通用しないのが浦和だ。というか、浦和のGK西川周作だ。
ハイプレスをかけられると、浦和の最終ラインはあっさりと西川にボールを戻す。湘南の前線隊も、GKへの組織的なプレッシングは習得していない(できるの?)。だから無理にGKまで突貫しても隙間ができてしまい、西川はそこに的確にパスを出せる。前方の選手たちがいくらかの連動を見せたとしても後方でギャップができるのは避けられず、西川は中長距離のパスも正確なのでそこを突かれる。
今年の湘南はGKへの突貫はせず、他のフィールドプレーヤーに張り付いてパスコースを消すやり方をするようだ。川崎戦ではそれなりに効果的に見えたのだが、西川に対しては目に見える効果はなかった。
そんなわけで、浦和には終始余裕があった。守備面ではGKが余裕を担保する存在になっていたし、攻撃面ではポゼッション率も高く「いつか決まるでしょ」感を漂わせていた。
一言でいえば地力で押し込まれたゲームで、前頭筆頭の湘南は立会いからまっすぐ当たっていて、喧嘩四つからまわしを引かれ、横綱はリスクなく寄り切った、という感じ。あまり論点もないかな。
【新戦力の感想】
あのね、下田北斗って岩尾憲と似た匂いがする。技術が高いし頑張っている感じも出ているのだけど、走るフォームが遅く見えるのと、相手選手とボールを挟んで蹴り合ったときに負ける印象があって、もどかしさを感じさせる。あと顔の印象も(スマン)。
ああいうタイプの選手も生きるようなチームになるとよいな。たぶん、チームが機能していないと目立っちゃうタイプなんだと思う。
【ベルマーレフードパーク・私のおすすめ】
ブラジリアンフーズビーバス「シュラスコ丼」。
なんとか丼が行列をなしている脇でサクッと買えた。そして美味い。付け合せの野菜もおいしい。
正直、これがあるならなんとか丼はスルーだな(そもそも私はなんとかが好きじゃないのですが)。
湘南公式サイトでは900円と書いてあるが、確か800円だったような気がする
【ベルマーレフードパーク・もう一品】
サンメッセしんわ「エリンギパン」。
好みが分かれるのは認める。刻み唐辛子がまぶしてあることからも推測できるが、中華風の味付けである。だから冷めても美味しい(むしろ冷めているのがよいのかも)。
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