« グランプリファイナル名古屋の感想メモ | トップページ | 2018年のJ1順位予想(湘南視点で) »

2018年2月21日 (水)

2017全日本選手権(および武蔵野の森)の感想メモ

 五輪シーズンの全日本だというのに、さいたまスーパーアリーナではなく武蔵野の森での開催。キャパシティこそ及ばないものの、最新鋭アリーナの機能があるのだろうなと思ったら、とんだ期待外れだった。
(2017年12月21日・24日 第86回全日本フィギュアスケート選手権大会 武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ)

01

 
 私のチケットは、21日(1日目)がスタンドS席12000円。24日(4日目)が条件付きスタンドS席12000円でした。
 21日がバックスタンドEブロック6列、24日がジャッジ席右後方Bブロック6列ということで、画像でいうと黄緑の印を付けた辺り。かなり見やすい席でした。条件付きのほうは審判席後ろの3台のテレビカメラが死角になるものの、予告されているので許容範囲。
 ただし、同じカテゴリのチケットでもロングサイドの端っこがあてがわれた人もいるとのこと。恐ろしい。

02naka

 このアリーナの最大の問題点は、出入りの際に全員が階段(狭い)を使わねばならないこと。
 甲州街道を歩道橋で渡り、そのまま段差なく入口まで進めるが、場内に入ってから階段を降りる(エレベーターも2基はあった)。オープニングイベントの案内画像がわかりやすいので段差の箇所を示しておく。

03

 
 現地の案内図も付けておく。会場の入口あたりが「ホワイエ」で、M4F(中4階)と表記されている。スタンド席に入るためには階段で3Fに降りる(アリーナ席は1F)。スタンド上部席=4Fに行くためには、いったん3Fに降りてから階段で4Fに昇る必要がある(エレベータは一般には開放されていなかったっぽい)。
 3Fの外周通路にも狭い箇所(青円を付けた)があるのだが、そんなことより階段で行列ができてしまうので、大した問題ではないと感じてしまう。
 こういう、誰が考えても予測できるボトルネックを作ってしまう設計に絶望してしまう。真駒内屋内競技場で通路の狭さやボトルネックの存在にイラつきつつも「1970年代の建物だし…」と諦めるのに対して、「2010年代でこの設計をしてしまうのはバカなのかケチなのか…」と絶望的な気分になる。

04

 単に「馬鹿じゃないの?」ではなく「金ないの?」という感想になるのは、椅子にも原因がある。時事通信の記事に付いている写真でもわかるが、スタンド席にはプラスチックっぽいL字型の椅子が置かれている。
 ドリンクホルダーも付いているし、左右の席との間隔も比較的ゆったりしているので、スペック的には評価できそうなのだが実際に座るとヒドイ。座面が狭いのか座りにくく、必ずしも楽でない姿勢を維持しないとずり落ちそうな感じがする。現地でも「長時間は座っていられない」と感じたのだが、翌朝の全身のダルさは想像以上だった。
 メンテナンスフリーなのかもしれないが、利用者からするとチープという印象しかない。
 
 そのほかにも、「物販用のスペースがないんだ?」「あのアクリル板どうなのよ?」「4階ではさらに手すりが」「演技中にトイレの音が聞こえる」「座席の下から冷風が!(これはバドミントン用だと思うけど))」などの不満点もあるのだけど、省略します。
 あと、良かった点としては音響が挙げられますが、それはまあ、コンサートで使うことを予定しているんだから、従来の「体育館」と比べて優位でなければお話にならないわけで。
 
 会場の話はここまで。
 コンペティションの感想はザックリと列記します。
 
【女子シングルSP】
・大庭さんのいない全日本なんて!(心の叫び)
・紀平さんの3Aは今回もクリーンで結構でした。
・三原さんは残念でした。会場の空気が違っていた。期待感がすごかった。それが影響したのかはわからない。
・木原さんは一時期の荒川さんみたいなショートヘアで良い感じでした。演技もよかった。引退なんですってね。
・永井さんは由希奈ワールド全開でしたか? 隣で同行者がキャーキャー言ってた。
・坂本さんは御存知の通り、すばらしい出来でした。私も最後のほう、スピンのとき念じてた。
・樋口さんの「ジプシーダンス」は、アクセルの失敗以上に、私の席からは後ろ姿で、例のダンスの部分がよくわからなかったのが残念でした。
・宮原さんは流石なのだけど、まだだよね。グランプリファイナルよりはよかったのだろうけど。
・本郷さんの「カルミナ・ブラーナ」はすごく良かった。腕のしなやかな使い方とか。
・最終が本田真凜さん。キスクラの様子は見ずに席を立ってしまった。いや、例の階段渋滞を恐れて。実際、渋滞に巻き込まれてシャトルバスに乗れなかった人がいたというし。
 
【男子シングルFS】
・羽生のいない全日本なんて!(2年連続2回目)
・その代わり山本草太君が帰ってきた。エレメンツ的に見ると完全復帰とは言えないにしても、スケール感があってよいよね。
・そして、唐川君がついに全日本に出場し、フリーにも進んだ。まあ私は初見なのだけど。
・なんか彼は現代スケート界にあっては異質ですね。慎重に滑っていたというのもあるけど、そもそもスピードに優先順位を置いていないように見えた。カイル・アンダーソン(バスケ選手)を連想した。
・須本→山本→友野という並びは見応えがありましたね。
・無良くんは、今季の不振からここまで立て直したのは立派です。
・田中刑事は自らを証明した演技でした。代表入りは文句なしでしょう。なぜか1人だけフルネーム。
・宇野昌磨は、まあアレな演技ではありましたが格が違いました。あえてフルネームで。
 
・表彰台での振る舞いはメタメタでした。宇野君はトロフィをそっぽ向かせて無良先輩に直してもらうし、刑事は優勝者との握手をすっ飛ばすし。無良先輩がいてよかった。
・テクニカルコントローラーの祝福がいつになく長々と話をしていて印象的だった。国内大会とはいえあんなに話すことは少ないよね。
・ただ、吉岡氏は競技中のボディランゲージも雄弁だったので、筋は通っている。今回はパネルの後方の席だったので、どのエレメンツをレビューしているのか見ていたのだけど、レビュー画面を見入るときには前のめりになったり、レビュー要素がない時には腰を伸ばしていたりとか、いろいろ面白かった。
 
【全日本選手権の今後】
 会場の不満が前面に出たけど、実は初めての(?)コンペティション4日間という日程のほうが重大だ。
 エキシビションと合わせて5日間の開催となると、開催地は大都市に限られるのではないかな。
 木曜日にある程度の集客をしないと格好がつかないとすると、会場のキャパシティが小さくなることは許容することになるだろう。
 それってつまり、今後も武蔵野の森での開催があり得るってことなのかな。勘弁してほしい。

« グランプリファイナル名古屋の感想メモ | トップページ | 2018年のJ1順位予想(湘南視点で) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106060/66416062

この記事へのトラックバック一覧です: 2017全日本選手権(および武蔵野の森)の感想メモ:

« グランプリファイナル名古屋の感想メモ | トップページ | 2018年のJ1順位予想(湘南視点で) »

高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

姉妹ブログ


三鷹牛蔵twitter

無料ブログはココログ