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2018年3月 1日 (木)

昇格組どうしの開幕戦は去年っぽかった

 お互いに「ここで勝点を取らないと」と思っていたであろう開幕戦。危機感というか、思い入れがより強かったのは長崎だったと思う。
(2018年2月24日 湘南ベルマーレ2-1Ⅴ・ファーレン長崎 ShonanBMWスタジアム平塚)

 

 セットプレーにおける、長崎の仕掛けの豊富さが目についた。
 密集地帯でスクリーンを使って長身FWファンマをフリーにする場面が2回はあったし、トップの位置からファーに走って湘南の選手を動かして空けたペナ角を使ったショートコーナー、選手を一斉にニアに向かわせておいてファーに選手が飛び込んだりもした。もちろん、長崎の得点シーンもフリーキックから計画通りのプレーだったろう。
 高木監督は、去年夏の対戦で、CKから島村の2ゴールで負けたのがよほど悔しかったのだろうな、と感じた。

 試合の総括として「長崎は5-4-1でブロックを作って」的なものも見かけたが、前半の長崎は前からのプレスを仕掛けていた。そこで奪ってショートカウンターという場面は多くはなかったが、それでも湘南のペースを奪うことには成功していた。
 後半になると湘南がボールを保持する時間が長くなったのだが、長崎からすると、それは本意ではなかっただろう。

 あくまでも相対的な評価だが、湘南は「馬なり」っぽい戦い方に見えた。
 もっというと、2017年シーズンのようだった。秋元、バイア、秋野(菊地)というセンターラインが変わっていないせいもあるが、力関係的にそう見えたという面も否めまい。
 後半の「ボールを失ってもすぐに奪い返して連続攻撃」という流れは2017年によく見た光景だし、秋野の1ボランチっぽい布陣でやり過ごせるというのもだ。

 率直に言ってJ1でああいう戦い方ができるとは考えにくい。
 だから開幕戦では2017年の延長みたいな感じの戦い方をするのは妥当で、次の川崎戦が正念場なのだろう。全然別のゲームになる可能性が高い。
 その意味で、出場選手がどうなるか予断を許さないので、新戦力についての雑感は述べておくのがよいだろう。
松田天馬:ヤーマンっぽいプレーができることは去年から伺えたので、想定の範囲内。本当にボランチで起用されるのかが注目。
イ・ジョンヒョプ:ハイボールに競れるし、プレスの鋭さも予想以上。80分過ぎても迫力のあるチェイスができるし、前評判にたがわぬ好選手だと思う。
ステバノビッチ:この日は冴えない印象だったけど、劣勢の中での反攻力を期待しているので、真価が問われるのはこれから。
大野和成:入れ込み過ぎだったのかも。無理やり気味なハイボールへの飛び込みにはヒヤヒヤした。

【選手キャッチフレーズに一言】
 高山薫のキャッチフレーズ「全全全速」と書いて、読みは「俺の名は」。素晴らしい傑作。これを考えた人に嫉妬を感じた。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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