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2018年4月21日 (土)

広島戦で考えた部分最適と全体最適

 一見押しているように見えた前半も広島のゲームプランの範疇だった。だけど、そんなことは百も承知でやっていたのだよね。湘南からすれば分の悪い勝負だったけど、それを回避するという選択肢はなかった。
(2018年4月15日 湘南ベルマーレ0-2サンフレッチェ広島 ShonanBMWスタジアム平塚)

 

 ということで、このゲームについては抽象的な話で終始します(まだ映像を見ていないからではない)。

 広島が低ポゼッション率で首位を走っているのは公然のことだけど、湘南がボールを捨てて相手に攻めさせるとかいう選択肢を考慮した形跡はない。チョウ監督だからというより、それは社是ともいうべきことなので。
 なので、広島のゲームプランだとわかっていながら、湘南は攻勢に出ることになった。それでゴールできなかったので、ハメられたという評価が妥当なのだけど、罠と承知の上で突撃した以上は、チャレンジしたことを前向きに評価するしかない。
 広島からすると、一見守勢に回っているようでも、きっちり守ってカウンターでチャンスを伺うゲーム展開は想定内で、ダヴィ、じゃなかったパトリックを擁する以上、それは合理的なプランであろう。

 連戦、という要素もある。
 毎週水曜日にゲームが組み込まれている消耗戦の真っ最中である以上、1試合を通じて「前から」行くのはリスキーで、その面でも広島に分があるゲームだった。

 湘南はターンオーバーをした。アンドレ・バイア、大野和成、高山薫をベンチに置いた(代わりにリーグ戦初先発となった坂圭祐は噂通りのハイジャンプや、ロングフィードとか、なるほど良い印象を持った)。
 ただし、単純なターンオーバーではなかったようだ。この日の試合後の株主総会でライザップの子会社になることが決まるという日程で、「新しい門出にふさわしく、チャレンジするメンバー構成にした」というような意味づけをしていたらしい。たぶん選手たちにはそういうことを言ったのだろう。
「連戦だからターンオーバー」という受け身のスタンスではなく、積極的な、前向きな意味を与えるチョウ監督のやり方は巧みだなと思った。

 チョウ監督は、連戦でなくてもシーズン序盤には新しい選手をよく使う傾向がある。相手がカウンターを狙っているとわかっていても攻めようとすることといい、「シーズンの終わりにチームが強くなるため」というマクロの目標に向けたアプローチを意識している印象だ。
 言い換えると、「目先の1試合」よりも「シーズン末の成長」ということだと思う。だから、アンドレ・バイアを全試合に使うことはしない
 そういう、部分最適よりも全体最適をめざす方法論について、私は評価している。

 しかし、ゲームの局面を見ると、湘南の選手たちは部分最適を追求しすぎている印象もある。「ベストな形でシュートをする」ことに固執している印象を受ける。
 完全に崩し切った100%ベストの形でなくとも、70%ぐらいの達成度でひとまずシュートを撃つことも、1試合トータルで見たときには価値が大きいこともあると思うのだよね。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

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