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2018年11月10日 (土)

中2日・中2日の連戦の果てに

 今シーズンで最もエモいゲームだった。彼らには勝点1ではなく勝点3が与えられるべきだと思った。魂揺さぶるゲームをしていたので。……ところで、「エモい」の使い方はこれで合っているの?
(2018年11月2日 湘南ベルマーレ0-0清水エスパルス ShonanBMWスタジアム平塚)

 

 相手より走っていようが、ボールを支配しようが、シュートが多かろうが、それで勝てるわけではない。そんなことは百も承知だ。まして清水はドウグラス&北川航也という強力2トップを持ち、前後分断しても脈絡なく得点できそうな気配を漂わせている。
 現に、湘南には決定的なチャンスはなかったのに対して、清水はカウンターで決定機を作り、秋元のビッグセーブで辛うじて凌いだ。
 だから「客観的にはドローは妥当」というのは正しいとは思う。でも、それで割り切れているわけではない。この日の湘南の選手たちには勝点3が与えられて欲しかった。

 なにしろ、土曜日のルヴァンカップ決勝から中2日の火曜日にアウェイ磐田戦(台風による延期代替試合)、さらに中2日の金曜日にこの清水戦(当初から予定されていたフライデーナイトゲーム)という日程だったのだ。
 火曜日には土曜日と同じ先発メンバーで臨み、ややインテンシティに欠けた時間帯の失点で敗れた。試合後のインタビューでジュビロの名波監督は「狙ってこの日程に代替試合を入れた」旨をしゃべってしまう。
 その流れできた金曜日のゲーム、先発メンバーを4人入れ替えたとはいっても他の7人は3連戦である。にもかかわらず試合開始からアグレッシブで、明らかにいつも通り、あるいはいつも以上の運動量だった(スプリント魔人・高山薫&小川慶治朗が先発起用されたことだけでは説明がつかない)。身びいきもあるけど、感動的ですらあった。
 これが報われてほしいと思うのはファン心理としては当然だし、客観的にも、そう望むのは人間心理として妥当だと思う。

 清水サイドの問題もあったのだろうか。
 NBAプレーオフでも、連戦のチームが休養十分のチームに勝つということはよくあるが、サッカーにおける中2日はデータ上致命的なので、同列には論じられないだろう。
 抽象的な「試合勘」などではなく、具体的な問題があったのだろう。

 それが何かはよくわからない(普段の清水のゲームを知らないので)。
 清水の2ボランチに対する湘南のプレスがよかった、という指摘も見かけたがそれはよくわからない。現象としては、湘南のシャドウプレーヤー山口和樹がDFラインの前のエリアで頻繁にボールを受けて効果的にプレーできていたことが目についた。清水のボランチが「それどころではない」状態になっていたことは推測できるが、私は推測するだけだ。
 それよりも印象的だったのは、せっかくのカウンターのチャンスなのに、ゴールに向かうFWへの直接的・決定的なパスが選択されず、ほとんどいつもアウトサイドへのパスが選択されていたことだ。2トップ(とりわけドウグラス)が大型なのでクロスから得点できるということなのかもしれないが、怖さとしては湘南にとって「ありがたい」ものだった。
 あとは、話題の北川航也のポジショニングが気になった。いやらしい位置取りではあるのだけど、常に「自分は2番手」って感じに見えたんだよな。

【日程に関するチョウ監督の対応について】
 磐田戦でルヴァン決勝と同じメンバーを選んだのは「あえて」という面もあると思う。ACL出場のようなステップアップが現実的な目標になるということをチーム内外に示すものだった。
 そのように中2日を受け入れつつ清水戦の後に苦言を呈したのは、文脈が異なる。チームとしては連戦に対応しようとしつつ、リーグに対しては「それでいいのか?」と投げかけたものだ。だからこそ「4つの約束」「プラスクオリティー」という固有名詞を織り交ぜている。
https://www.jleague.jp/aboutj/plusquality/
 メディアで報じられ方を見ると、そこの区別ができていない記事が大半だった(上記のキーワードが記事中にない)。それについては結構ガッカリした。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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