アウェイ・レッズ戦で劇的な逆転勝利(誤審付き)
あの誤審があったからエネルギーが一点集中したという面は否めない。少なくともゴール裏では。私だけではないだろう。
(2019年5月17日 浦和レッズ2-3湘南ベルマーレ 埼玉スタジアム2002)
誤審の件はそんなに書きたくはない。反対側のゴール裏からもサイドネットが揺れたのが見えたので確信をもってブーブー言ったのだけど、他の誤審と比べて極めつきの大ごとだとは思っていない。審判団が揃って見逃したのならしかたないことだ。あとは試合後のアセッサーやMC、あるいはリーグとして対応すべき事柄だ。
ただ、どうせ両チームの選手が足を止めていたのだから、いったんプレーを切って審判団が打合せ(フリでもよい)をすればよかったのにとは思う。手続論として。
他に類のないような大ごとだとは思っていないが、湘南にとっては大事件だった。
だからドロップボールでゲームが再開された時にはブーイングをしたし、その後は私もいつになく熱心に応援した。
特に後半、湘南ゴール裏の集中は高かったと思う(主観的にみて)。ただそれは各自の内的なエネルギーであって、コルリ周りの働きかけはあまり関係なかったと思う。ハーフタイムに中段のトラメガで「微妙な判定がありましたけど」と言っているのは聞こえたが、「あれは微妙じゃねえよ」と内心毒づいていた。あるいは、誤審直後の抗議タイムにラピュタを選んだのも「今週SNSであれこれあったから焦っているのか」と思った(黙っているべきだと思っていた)。
そういうことはあっても、「このままじゃ終わらない!」という一点にゴール裏皆の意識が集中しているのは感じた。
しかしまあ、サポーターが燃え上がって、選手も燃えたとしても、それが結果に結びつかないことはよくある。上位チームに跳ね返されることのほうが普通で、このゲームの結果は確率としては低いほうの目が出たといえる。
そこはチームが強くなったということだと思う。思うけど、巡りあわせのよさもあったかな。
まず菊地俊介の1点目の時間が絶妙だった。
あれが前半だったら、ハーフタイムにメンタルの切り替えができたと思う。浦和の選手たちは誤審の直後には戸惑いながらのプレーだった(私から見てもわかるほど)。それをハーフタイムに切り替えて出てきたはずだが、始まって1分半で失点してしまったのは痛かっただろう。
あのゴールを導き出した選手交代もハマったと思う。後半の湘南の布陣がよくわからない混乱状態のうちに決めた(4-1-4-1という解説が多いが、俊介はサイドハーフといいつつ中にいる時間が長かった)。
しかしまあ、ああいう決定力があるので俊介を前で使いたくなるというのもわかるよね。改めて。
2点目は、スタート時点で山根・コバショー・野田の3人でトライアングルを作ってWBとCBの間のレーンにパスを通したのがセオリー通りでよかった。山崎が詰めて俊介が後ろに残るという役割分担も約束通り。
しかし最大のポイントは、ボールを受けた野田のペナ内ドリブル。うまく前に出てクロスを蹴れなくもない状態をつくりながら、さらにもう一歩の「エクストラドリブル」(こういう用語があるのかは知らん)を入れるのが「らしかった」と思う。率直に言う。鳥栖時代の野田にやられた時のことを思い出したのだ。
3点目については、言うことはない。といいつつ、このゲームでは最初から最後まで山崎が勝ちまくっていたなあ、と言っておく。
総合的に考えると、浦和サイドにも事情があって、なかなか苦しかったのだろうとは思う。特に、アンドリュー・ナバウトの負傷退場はキツかっただろう。
浦和は2点のリードを守れなかったので「ターンオーバーでメンバー間の連携や意思疎通に難があった」といえるのだろうけど、でもその中で2点先行したのだから、それはプラン通りだった。
そのプランは、湘南のお株を奪う「前からの守備」で、出足の鋭さが目についた。その先鋒としてナバウトのチェイスには迫力があったので、替わりに登場したファブリシオとの差が目についた。
湘南からすると、相手がプレスをかけてきたときに対応できないというのは厳しい。その意味ではこのゲームは「勝って反省する」ものだろう。
【埼スタ遠すぎ問題】
定時退社後に埼スタに行ったのは初めてだけど、南北線は混んでいるし、19時頃に到着するだけでヘトヘトだった。
というわけで「『地下鉄7号線(埼玉高速鉄道)延伸』及び『埼玉スタジアム駅等の設置』を要望する請願署名活動」に署名してきた。ぜひとも実現してほしいですね!
【サッカージャンキーになった?】
帰宅したら翌日だったのだが、連日のJリーグ観戦を予定していた。山根のゴールでもうすっかり満腹だったのに行ったよ!(次の記事に続く)
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