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2019年7月15日 (月)

ホームの令和初勝利はイニエスタ封じで(封じてないけど)

 終わってみれば完勝だが、神戸が勝つ可能性だって十分にあった。それを自分たちの側に引き寄せるのもチームの力だけど。
(2019年7月14日 湘南ベルマーレ3-1ヴィッセル神戸 ShonanBMWスタジアム平塚)

 おおむね湘南の狙い通りのゲームだったのに、あっさり先制された。低い位置のイニエスタからロングパス1本で古橋亨梧が抜け出し、対面した大野和成を少しずらしてのシュート。
 試合序盤からイニエスタがフリーで持ったら長いパスを通されるというのは見せられていたので意表を突かれたという感じはしない。パスのターゲットがビジャではなく古橋、というのは神戸の布陣からすると予想すべきセカンドオプションなのだし。
 
 イニエスタはすごかった。先制ゴールを許した後の湘南は、イニエスタに一切の時間を与えないために齊藤未月と金子大毅が次々と襲い掛かったのだが、イニエスタのボールロストはほぼ皆無。
 それどころか、もう1度古橋の抜け出しからのシュートに持ち込まれ、跳ね返りをビジャが外すというシーンまで作られた(あれが決まっていたら試合の行方は大きく変わっていただろう)。
 とはいえ、未月と金子が交互に襲撃することで、微妙にイニエスタのタイミングをずらすことはできていたので、報われていたのだよ(少なくともそう思っておくべき)。
 
 神戸は4-4-2の布陣でイニエスタは山口蛍とボランチの位置。トップにビジャが残って、ウェリントンはちょくちょく下がってくる。両SHは右・古橋、左・小川慶治朗の俊足コンビが上下動してチーム全体の運動量を補う格好。
 この布陣なのでイニエスタが前線に上がっていく回数は少なく、それは湘南にとっては助かったかな。運動量的な負荷がかからないイニエスタが最後まで元気というデメリットよりもメリットのほうが大きかった印象。
 
 神戸にとっては3失点で守備崩壊のゲームだったのだが、ちょっと荷が重かったのかな。
 2CBの宮大樹と大崎怜央は湘南CF山﨑凌吾を封じられず、右SBの西大伍は対面の杉岡大暉に手を焼き、左SBの初瀬亮は湘南にとっての狙い目に見えた(地上戦でも空中戦でも)。
 GKがキム・スンギュでなく前川黛也だったのは、噂の日本代表獲得間近なのかな、と思わせた。
 
 神戸の選手交代は両SHをフレッシュな選手に入れ替えるだけで、交代枠を1つ余らせた。
 ほかに替えられる選手がいないとは思わない(トップ下に選手を配置してウェリボールを始める配置とか)けど、あっという間の3失点でそのタイミングを逃したのかもしれない。
 
 湘南のことを書いていないけど、まあいいか。コバショーは今季最高の出来だったけど、次が大切。
 あと、チョウ監督の試合後コメントは珍しく(もないか)本音が出ていて興味深い。
「確率が高いか低いかの采配をするのであれば、監督ってあんまり要らないと思っていて。
 傍から見て「確率が低いな、何でこの選手出すんだろう」ということを、ちゃんと自分の中のロジックを持って使っていく。やっぱり監督って孤独だし、そんなものなんだろうなということを改めて今年は感じながらやっています。」
http://www.bellmare.co.jp/2019_j1_19_kobe
 
【この日の感謝】
 感謝というか、行く先々でダイナミックプライシング価格高騰に見舞われている神戸サポはかなり気の毒。

 

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コメント

良い試合でしたね。やればできんじゃんか!と枠内シュート数をみて思いましたが。

良い試合でした。5連敗中の閉塞感が吹き飛んだ印象です。
日産で見られなかったイニエスタも見せ場がありました。どーもすんません。

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  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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