アイスエクスプロージョン2020の感想メモ
高橋大輔のアイスダンス転向と同時期に開催が発表されたアイスショー。事実上の男子シングル引退興行ですね。金曜日のチケットしか取れず(それでも昼でなく夜が取れた)、定時ダッシュで行った。
(2020年1月10日 アイスエクスプロージョン2020 KOSE新横浜スケートセンター A席8500円)
今季の新SP「The Phoenix」を演じるのは既定路線だったと思うけど、半月前の全日本選手権でヘロヘロだったので、どうするのだろうかと思っていた。
そしたら、複数のスケーターを従えた形式だった。本当の見せ場に専念させるためかと思ったが、その読みは甘かった。1人で演じるのとは異なるプラスアルファをもたらしていた。
冒頭、エラッジ・バルデとプリンスの2人(小林宏一、小沼佑太)が登場した。なろほどバルデの兄貴はこの曲にピッタリの人選だ。途中から大輔も登場して4人で滑っていたが、ボリューム感があって、1人で滑るのとは違うよさがあった。
そしてそして、このプログラムの振付に携わったミーシャ・ジーも登場して、最後のステップはミーシャと2人で滑り、鏡合わせの形でのフィニッシュ。
いやあ、よかったですね。
始まった時には、男子シングルの見納めということで1人で滑ってほしかったと思いかけたけど、そんなことはなかった。
バルデやミーシャという、意外感のある人選も、こうしてみると納得。
一方で、メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイト、タニス・ベルビン&ベン・アゴスト、ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ、チン・パン&ジャン・トンというアイスダンス3組、ペア1組を呼んだのは初めからなんの疑問もなかった。
アイスダンス転向に向けて、シングルとは違うことを伝授する役割ですよね。
なかでもウィーバー&ポジェさんはとてもよかった。
後半にやっていた、2人がタップ合戦をしてアピールし合うのに、最後に横から出てきたバルデとケイトリンが腕を組んで、ポジェ氏が地団駄を踏むプログラムもよかった(バルデ兄貴のにやけ顔も)。
前半のコラボも、ケイトリンがポジェ氏の足の甲に手を乗せて回るスピンが目前(というか眼下)に見られて大満足でした。
あと、このショーは、バイオリンの宮本笑里さんの存在感がすごかった。
そもそも弾いた曲の数がやたら多かったように感じた。ベタなクラシックだけでなく、幅広いジャンルの曲で彼女が弾いていた。ハードな曲調のものも多く、実はスケーターではなく彼女を見ていたプログラムもあった(すごい見栄えがする)。
というわけで楽しんでいたのだが、あえていうと2階席で見たかった。3階席で見るショーじゃないよ。
真のフィギュアスケートファンなら一度は通る道(ウソ)を通って3階に行ったのだが、何も今日じゃなくてもよいのになと思った。
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