川崎フロンターレは全チーム勝利とダブル新記録を達成できるか
2020年の川崎フロンターレは驚異的なシーズンを送ってきた。メジャーな新記録をいろいろ打ち立てそうだが、ここでは、あまり着目されない点について書く。
※シーズン終了後の補足を追加した(2020/12/31)。
●全チームから勝利
川崎は、次節の鳥栖戦で勝利すると、J1の全17チームに勝ったことになる。→鳥栖に勝てず16チームにとどまった
延長Ⅴゴール制が廃止された2003年以降でみると史上2度目の快挙で、2016年に川崎自身が記録して以来のことである。
ただし、2016年の川崎は2位であり、「この記録を達成して2位って…」というガッカリ展開であった。
2016年に優勝した浦和も16チームから勝利をあげていた(マリノスにだけ勝てなかった)ので、これも悪くない成績だったのだが。
ちなみに、「あと1チームに勝てば全チームから勝利」だったのはほかに、2007年の鹿島(ガンバに勝てず)、2006年の浦和(名古屋に勝てず)、2004年のマリノス(浦和に勝てず。ただし16チーム制)、2003年のマリノス(名古屋に勝てず。16チーム制)がある。
●シーズンダブルの新記録
リーグ戦のホーム&アウェイ2試合ともに勝つ「シーズンダブル」の達成数についても、川崎は記録更新の可能性を残している。
32節鳥栖戦の次の33節浦和戦と34節柏戦の2試合に連勝すれば「シーズンダブル」の達成数が10になり、これもJ1新記録である。→新記録「10」を達成した
これまでの記録は、2015年の浦和、2011年の柏、2010年の名古屋が記録した「9」である。
●シーズン勝利数
これはメジャーな数値だから改めて指摘しなくてもよいのだが、「勝利したチーム数」と「シーズンダブルの数」を合計すればシーズン勝利数になる。
川崎はすでに24になっていて、2015年の浦和に並んでタイ記録である。残り3試合のうち1つでも勝てば新記録となる。→記録を更新して26とした
●ちなみにJ2では
J2に関しては、この手の記録は2014年湘南の独壇場となっている。
ホーム&アウェイの2回戦制になった2010年以降でみると、全チームから勝った唯一のチームである。2011年の鳥栖、2010年福岡も「あと1チーム」であったが、22チーム制になってからは「あと1チーム」に迫ったチームもなく、2016年札幌が「あと2チーム」となっただけである。→2020年の福岡も「あと2チーム」だった
シーズンダブルの数も、2014年湘南の「10」が最も多い。「9」だったチームは2018年大分と2014年松本である。なお、2020年徳島は、残る大宮戦と千葉戦に勝てば「10」に並ぶ。→2020年の徳島は「9」だった
シーズン勝利数も2014年湘南の「31」が最多で、それに次ぐのは2015年大宮の「26」である。
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