【調査メモ】Jリーグオフィシャルナンバーの価格
『Jリーグオフィシャルネーム&ナンバー』の供給遅れはまあいいとして、この施策は大量発注による中小クラブへの救済策だと思っていた(UDは言うまでもない)ので、それについて簡単に調べてみた。
さすがに全クラブを調べるのは億劫なので、いくつかピックアップして調べた。
なお、「ユニフォーム+背番号+ネーム」のセット価格しか発表していない場合は、「ユニフォームのみ」の価格との差額をもって代金とみなした。
また、会員割引、先行予約割引などは考慮していない。
●湘南
まずは私にとっての足元から。
自分で買ってみて「背番号代金が値上げしてるね!」と気づいたのがこの調査のきっかけなのだ。
ただ、湘南の場合、2020年から2021年にかけてユニ本体が値下げしているので、総額で見ると値上げにはなっていない。
総額云々とは関係なく「Jリーグオフィシャルになったのに値上げだブー!」とは思っていない。曲がりなりにもJ1クラブなので、販売数がもともと多くて独自マークでも安く仕入れられたと推測できるからだ。
●浦和
そんなわけで、サポーター数の規模でリーグ屈指の浦和を調べてみた。
やはり背番号&ナンバーは値上げしているのだけど、1桁番号だけが値上げで、2桁番号は昨年並みだ。これが規模の経済か!
●山形
続いて、J2クラブから山形をピックアップして調べた。湘南と同じくPENALTY製なので比較しやすいかなと思って。
背番号&ナンバーが値上げしているのはもちろん、ユニ本体も値上げしている。
でも確か山形は数年前までレプリカしか売っていなくて、オーセンティックを売り始めてから年数が経ってないのだよね。
その辺の関係もあるのかな。
●岡山
そこで、同じくJ2で、同じくPENALTY製の岡山を調査。
こちらは2020年と2021年でまったく同じ金額だ。
それにしても、PENALTY製の3クラブで金額がバラバラなんですね。
●相模原
今度は、2021年からJ2の相模原。
1桁背番号が値下げになっている。結論からいうと、今回調べた中で唯一の値下げ。
J3からJ2に昇格したことで、販売数の増加が望めるということだろうか。
そういえば2020年にはファンクラブ会員を対象にした割引があったが、2021年にはそれはない。
●岐阜
ではJ2経験のあるJ3クラブということで岐阜をチョイス。
こちらは2020年と2021年とで金額はほぼ同じ。ただし、背番号だけを付ける場合には値上げとなっている。
なお、このクラブは背番号・ナンバーの価格について先行予約の割引(1,100円)がある。
●福島
純粋なJ3クラブ、というと語弊があるか。J2経験のないJ3クラブだと、実は2020年の価格を調べるのが難しい(もしくは不可能)ところが多い。
そこで、調査の容易な福島の数字をもってきた。
うむ。値上げだ。
福島あたりの中小クラブが安く仕入れられないのでは、Jリーグ全体でまとめて大量発注した甲斐がないなあ。
●鳥取
直近で価格がわかった鳥取は、背番号代金は維持だが、ユニ本体が値上げだった。
【以上からわかったこと】
・『Jリーグオフィシャルネーム&ナンバー』の導入は、財務の苦しい地方クラブの助けにはなっていない可能性が高い。
・クラブによって価格がバラバラなので、定価がよくわからない(クラブの取り分の割合の高低があるのだろう)。
・同じサプライヤーでも価格が異なる。販売規模の違いも影響しているのだろうけど詳細は不明。
・J3クラブでは「背番号だけ」が標準。湘南がJ1なのに「背番号だけ」「背番号+ネーム」を選択できるのが少数派らしい。
ええと、以下はエビデンス(というほどでもないけど)の画像を貼っておきます。URLはメモっていなかった。
« 2020ホーム最終戦と今シーズンの感想 | トップページ | 2021年のJ1順位予想(湘南視点で) »
コメント