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2021年5月16日 (日)

片野坂のチームにリーグ戦初勝利

 片野坂さんがベンチにいるチームに対してリーグ戦では初勝利(去年、ルヴァンでは勝ったが)。喜ぶべきか、嘆くべきか、怒るべきか。
(2021年5月9日 湘南ベルマーレ2-0大分トリニータ レモンガススタジアム平塚)

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 湘南の対カタノサッカー通算成績は以下の通り。
・広島コーチ期=2010年と2013年
 0勝4敗(1得点・9失点)
・ガンバコーチ期=2015年
 0勝2敗(0得点・3失点)
・大分監督期=2017年と2019~2021年
 2勝2分4敗(6得点・8失点。カップ戦1試合含む)
●通算
 2勝2分10敗(7得点・20失点)
となった。
 広島やガンバとは彼我のチーム力の差を考えれば理解できるが、大分との対戦成績はちょっと解せない。J2優勝した2017年(大分は9位)でも1分1敗だったのだ。カタノサッカーの神髄(というか湘南との相性)なんだろうけど。
 
 で、ついに湘南が勝ったのだが、2週続けての強風でホームの利があったのかと思ったけど、それよりも小屋幸栄主審との相性が決め手だ。対カタノサッカーで勝利した2試合とも小屋主審のゲームだった。
 まあ冗談です。
 二十数本のパスを回して決めた先制ゴールとか、谷晃生のスーパー猫セーブとか、相手の心を折るマネーパワー・ウェリヘッドとか、湘南のよろしい部分もあったけど、それ以上に大分が苦しんでいる様子がうかがえた。
 
 大分は、試合前の予想とは違って3-1-4-2の布陣にしてきた。
 同じ布陣にしたことで、違いが露わになった部分がある。両チームのインサイドハーフの違いである。端的に言って、山田直輝&名古新太郎のパワー、運動量が町田也真人&下田北斗を上回っていた。
 湘南はこの2人の加重労働で支えられているので、ここで負けるわけにはいかない。負けたら苦しい。湘南の3-1-4-2はそういうシステムになっている。
 大分の2人は両サイドに分かれて、4-4-2のSHみたいに見えた。両WBの攻撃参加に迫力が出ないのもそう見えた原因かもしれない。いずれにせよ湘南サポ視点で言うと「真ん中空いてない?」という印象だった。
 それならそれでサイドを攻略できればよかったのだろうけど、そういう印象も弱かったし、3バック左右の攻め上がりもそんなにない。岩田が抜けた影響があるのかなと思う。
 サイドを攻略しないと長沢駿はあまり生きない。彼はポストプレーはそんなに得意じゃないと思うし。むしろ渡邉新太の突破の方が可能性がありそうだったけど、彼はサイドに流れていくことが多かった(どうでもいいけど、彼はヴェルディ出身かと思ったら新潟出身なのですね)。
 
「なんで町田也真人と心中なの?」とも思ったけど、総じて、片野坂監督は苦しそうだと感じた。
 そういう感じになると采配も裏目に出てしまうのが切ない。
 ウェリントンのヘディングは確かに凄かったのだけど、あそこでマッチアップしているのが高山薫というのがおかしい。本来であれば途中投入で3バック左に入ったエンリケ・トレヴィザンが対応すべき、というかそのために投入したはず。左脚しか使えなくて足元は今一つだけどコンタクトはできるタイプに見えたので「先発は苦しいけどウェリントン対策で途中投入ね」と理解したのに、肝心な場面で不在。
 映像を見返したらパワープレー用に前線に上がっていたみたいなんだけど、それなら三竿をピッチに残しておけばよいのに、と感じた。
 結果論かもしれないが、うなくいかないときって、そういう風になるよね。
 
【君は見たか?】
 ハーフタイムに高山薫がシザースのステップをしていたのを!
 私はそれでやや満足した。
 
【後出しジャンケン】
 この6日後に湘南は横浜FCに惨敗するのだけど、ちょっと不可解なところがあった。
 結果的に勝ったとはいえ、大分の事情に助けられた面もあったのに、まるで完勝したかのようだったのだ。
「どこが相手でも自分たちのやり方で戦える」というような誤ったメッセージが発せられていた。大分戦に次いで横浜FC戦でも(ウィークデーの試合があったわけでもないのに)11人の先発メンバー、7人のベンチメンバー、まったく同じだった。
 つい2週間前のルヴァンカップでの対戦でもクレーベにやられていたのに低身長3バックを継続したのは「修行モード」だったと解釈したい。特に、このところ壁に当たっている感のある田中聡のための。
 それに、「公式戦●試合無敗」だの「ベルナチオ」だのという報道がなされることでチームが「負けないことに囚われる」兆しがあったのかもしれない。ここらで悪い試合をして(あわよくば勝点も得て)チームの空気を入れ替えたいのかなと考えている。妄想っぽいのだけど、前監督も似たようなことしていたので、あながち的外れでもないんじゃないかなと好きなことを書いてみる。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
    高スポの陰の支配者。湘南ベルマーレを愛する先天性ジャパニーズ。

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