フレンズオンアイス2022の感想メモ(BEYONDにも触れる)
海外スケーターの出演が久々だったということもあるけど、すごく刷新された印象。たぶん転機に位置づけられるのではないかな。
インスタアカウントを作って開催日の前から情報を流すのは初めての試みだったけど、これからはこういうのが標準になるのでしょうね。チラチラ見ていただけの私も期待感を煽られていました。
それから楽日の最後のフォトセッションは「お客さんも撮影可」ということで、これも新機軸。客席からの撮影なので氷上にいるカメラマンと同レベルの写真は撮れないけど、SNSなどに写真を上げてもらえればよいのだし。
演者的には、宮原さん、田中刑事、ジェイソン・ブラウンがコンペティター枠からプロ枠に移ったので、プロ枠が質量ともに充実した。
宮原さんは、フラメンコの「Paternera」を序盤に1人でやり、最後にランビエールと荒川静香と3人でのコラボで「ミス・サイゴン」もやった。どっちも素晴らしいし、さっとんが沢山出てくるのはファン的に喜ばしい。
田中刑事はコラボはなかったっけ。マント風の長い衣装のプログラムは彼の良いところが前面に出ていてよかった(「Run Boy Run」)。
ジェイソンは、シェイリーンとのコラボ「リバーダンス」もよかったけど、1人でやった「シマーマン」に感動した。今だけかもしれない、と思えばなおのこと。
一方で佐藤有香さんがプロスケーターから引退して私にとっては最後になった。
FOIのときにはまだ発表していなかったけど、コメントが「いつも見守ってくださった皆様へ感謝の気持ちを込めて滑りたい」だったし、終演後のワチャワチャしている時間帯にひとりだけ違う雰囲気だったので「そうなのかな」と思っていた。
今回も素敵でした(「The Story」)。たぶん出来栄えのことよりもコンディション調整のハードルが上がっているからの決断なのだろう。そりゃそうだ(近い世代の感想)。有香さんはFOIの実は顔でもあったので寂しくなりますが、いままで見られてよかったですね。
プロ勢もよろしゅうございました。
ランビエール「This Bitter Earth」は一瞬後ろに倒れたのかと思って声が出るプロの技。シェイリーンのマタドールなプログラムは表現力というものについて考えさせられる(最近は毎回この感想)。アボット「A Case Of You」は、らしくて素晴らしい(スーツケースを叩きつけるプログラムのインパクトには負ける)。ウィーバー&ポジェはいるだけで場が締まりますね(「Derniēre Danse」)。
冷静に考えると、コンペティター枠がかだない宇野昌磨だけって、それはそれで凄いな(大島さんはチャレンジ枠でしたよね)。
かなだいは今季のRD。いろいろ詰めるところはあるのだろうけど、勢いのあるプログラム。完成が楽しみですね。
昌磨さんはエキシビションの「Padam,Padam」で、素晴らしゅうございました。
終盤の、かなだい→宇野→ミスサイゴンという流れは盛り上がりましたね。
【フォトセッション】
楽公演後のフォトセッションは客席からの撮影可でした。
最初は南側席に向かって撮影可とし、東→北→西と向きを変えていきましたが、北向きの際に出演者たちが客席に近寄ったので(まあ南北に長くて遠いんで)、南席の人たちが「えー(南には近寄らなかったのに)」という声を上げていました。
という経緯があり、西向きでの撮影が終わって「では終了」となったときにステファンが南側に近寄ってもう一度撮影しようと呼びかけた。それで、南側スタンドに寄った位置で再度撮影の機会が設けられたのでした。
さすがの気遣いでした。
【BEYONDについて】
・浅田真央アイスショー「BEYOND」神奈川公演(2022/10)に行きました。
・相模原市銀河アリーナの周囲では電源車が唸りを上げていて、なんで? と思った。
・さいたまスーパーアリーナでも同じような光景はあるけど、あちらはリンクに氷を張るために電気を使っているのが明白なので。
・会場に入って理由がわかった。
・大画面、大スピーカー、リンクサイドにも画面を設置していて、それらの電力を賄うためなのでしょう(たぶん)。
・地方の体育館(非常設リンク)にもそれらを持ち込んで公演をするので電源車必須なのでしょう(?)。
・スケーターが滑るのに合わせてリンクサイドの画面に花びらが舞うのとか、計画されたとおりにスケートする必要があるのだけど、ショートしては正しいのだと思う。
・演目の効果を上げるためであるのはもちろん、スポンサー広告を掲示するためのデジタルサイネージでもある。
・日本のアイスショーでは設備投資はあまり多くないけど、そういう方向性はあってよいと思う。
・ロシアのアイスショーとか見ると大道具がすごいし。
・内容については触れない。
・というか、全体で1つのプログラムになっているので要素に分解して語るのは適切ではないし、全体として語るのは手に余る。
・強いて触れるとしたら時間。休憩のない公演だと聞いていたので80~90分くらいかなと思っていたが、100分を超えた。同じ位置で座り続けるのはちょっと厳しかった。
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