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2023年2月12日 (日)

2022全日本選手権の感想メモ

 年末に木曜日から4日間通うのは基本的に無理(しかも地方遠征)で、今回は1日だけでした。当日は名古屋付近が思いがけない降雪で新幹線も遅れたのでちょっと焦ったが、大阪は好天でした。
(2022年12月24日 第91回全日本フィギュアスケート選手権大会 東和薬品RACTABドーム スタンドS席8000円)

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●木曜日
 本当は私にとっては木曜日の女子シングルSPが正念場である。なので行こうかどうしようかと迷ったが、仕事の具合であっけなく断念。
 しかし今年の大庭さんは59.77点と、全日本選手権では過去最高のスコアをマークし(もちろん絶対値に意味はないけど)、早々にQマークが点灯した。
 よって、安心して仕事を続行した。
 
●座席
 スタンドS席とはいえほぼ最後列。でもジャッジ側中央付近だし、まあいいか。

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●アイスダンスFD
 村元・高橋組の初優勝。演技的に妥当としか言いようがない。なのに、最後の最後にリフトをキープできずに転倒。
 周囲のベテラン勢が「感動して出かけた涙も止まった。さすが」と評していて、怖い席に座ったなあと思ったけど、そもそも客席のベテラン勢率が高かった気もする。
 小松原組は、今回は仕上がりきっていなかったような印象。終盤のステップで美里さんが前に出かけて引いたように見えた瞬間があって。
 慶應のカップルは目を引いた。田村選手の安心感というか、ステーショナリーリフトが。当日は気づいていなかったけど、FDのスコアでは3位だったのですね。
 
●女子シングルFS
 松生さんがPCS魔人になっていたのが驚きだった。ついこの前ジャンパーとして登場したと思ったら、あっという間に(コンディションの問題でジャンプがうまくいっていないというが)。
 第一グループに竹野姉妹が入っていて、先に終わった仁奈選手が後から滑った比奈選手の演技をコーチの後ろで見ていたのが印象的でした。
 渡辺倫果さんはSPで出遅れたので7番目の滑走。「仁」で和服風の衣装。3Aは降りたけど1本で、スコアは伸び切らず。去年が鮮烈だったので、どうしてもそれと比べてしまう。
 住吉りをんさんの4Tもqマーク付き。今大会はクアド勢、3A組がスパークしきれなかったのでトップ2が安泰になってしまった印象。
 吉田陽菜さんは冒頭の3Aはちょっとあれだったけど演技全体としてはよかった。スターウォーズのレイア姫風の衣装もよかった。
 
 そして前半最後に大庭さん登場。
 今年も例によって安藤さんと共作の「Aesthetic」。パーフェクトな出来とはいえなかったけど、それなりによろしかったですね。
 大庭さんだけはコーチ陣も本人も演技前・後とも和やかに談笑していて空気感が違うけど(門奈コーチも他の選手のときはああいう表情ではないと思う)、そういう選手もいてよい。まあベテランの特権ともいえるか。
 ともかく、大庭さんが終わったので後半は肩に力を入れずに見ていられた(?)。
 
 紀平さんはまだいろいろ大変なんだろうけど、いると違う。
 青木さんは昨年のことがあったので、少し念じながら見ていた。3Lz+3Loは両方qだったが、でも全日本で跳べたのがよかったですね。
 櫛田さんは初見だったけどインパクトがありましたね。私も「サムソンとデリラ」は好き。ただ、手拍子部隊が躍動しなくて、再生には時間がかかるのだろうな、と思った。
 中井亜美さん。3Aを2本きれいに入れてその勢いで突っ走った感じ。TESだけで見たら2位ですか。それも納得。
 柴山歩さん。「トゥーランドット」は終盤の「例のあたり」になったらノリノリになっていて「そうですよね~」と思った。
 河辺さん。3A転倒で逆転の目はなくなってしまった。彼女の場合、自身の求めるレベルが上がっているだろうから到底満足できないのだろう。
 島田真央さん。2本の3Aで転倒してしまい、そのたびに濱田コーチがグルグル回っているのは客席からも見えた。しかし、それ以外はパーフェクトといってよい出来で、それも単にエレメンツに成功したというのではなく、素人目にもスケーティングから素晴らしかった。片足で半径を縮めながら円を描いたところとか。ジュニア世代の台頭が目立った今大会で、スコア的に一番ではなかったものの、私の目を引いたという点では筆頭に上げたい。
 千葉百音さん。「バタフライラバーズ」。このプログラムって2年連続だっけ? やばい去年の印象がない。でも、今回はよかった。
 三原さん。「恋は魔術師」。スコアを見るまでもなく、他の選手とは格が違う印象でした(島田さんがパーフェクトなら肩を並べたかな)。
 そして最後の坂本さん。三原さんの次に登場して、さらに別格という出来。今シーズンはGPFみたいに崩れてしまう試合もあったけど、ここ一番でさすが。坂本さんの偉大さって、他の偉大なスケーターたちと比較しても特殊な感じがしますね。これ以上の言語化はひとまずしないけど。

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高スポ執筆者

  • 荒木又三郎
    高スポ創刊者にして主筆。ACミランを愛する後天性フランス人。高スポ編集雑記に本音をぶちまける。
  • 三鷹牛蔵
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