開幕ダッシュに失敗してもミランのドタバタ劇は続く
ミランは今季も開幕ダッシュに失敗した。敵地に乗り込んだとはいえ、明らかな格下のヴェローナ相手に負けるのは口惜しい。移籍市場が閉まる寸前まで慌てている現状を思えば、堂々たる勝利で優勝候補に名乗りを挙げるなど、望むべくもないのかもしれない。なんといっても、その直後にチャンピオンズリーグ本選出場を決めた立役者をあっさり手放すのだから恐れ入る。資金難は承知しているが、開幕後のドタバタ劇は勘弁してもらいたい。
ミランは今季も開幕ダッシュに失敗した。敵地に乗り込んだとはいえ、明らかな格下のヴェローナ相手に負けるのは口惜しい。移籍市場が閉まる寸前まで慌てている現状を思えば、堂々たる勝利で優勝候補に名乗りを挙げるなど、望むべくもないのかもしれない。なんといっても、その直後にチャンピオンズリーグ本選出場を決めた立役者をあっさり手放すのだから恐れ入る。資金難は承知しているが、開幕後のドタバタ劇は勘弁してもらいたい。
バルサ対ミランという準々決勝屈指のカードは、期待を裏切りスコアレスドローの凡戦に終わった。皮肉なことに株を上げたのはホームで守り切った挑戦者であり、王者は最後まで本来の姿を見せられなかった。チアゴシウバ不在のミランを攻めあぐねた事実は痛恨で、第2戦では誰もが認める最強チームが“平凡な強豪”になり下がったのかどうかが問われよう。
アーセナル=アーセン・ベンゲルというブランドは、今や急速に価値を失いつつある。開幕前にセスクとナスリを一度に失い、リーグ戦7試合を終えた段階で15位に低迷。宿敵マンチェスターユナイテッドには、8失点の歴史的な大敗を喫した。安く買い求めた選手を育て上げ、スピーディーなパスサッカーを展開していた往年の姿は、今や見る影もない。彼らのその哲学が本当に限界に達してしまったのかどうかは、今シーズンの成績で明らかになろう。
誰もが最強と認めるバルセロナを相手に、アーセナルは自らのポリシーを曲げぬ戦いで逆転勝利を呼び込んだ。前半に先制され、ボール支配率でも劣る展開に苦しみながらも、後半の選手交代で息を吹き返した彼らの戦いを振り返る。
チェルシーがマンチェスターユナイテッドを降して首位の座を確かにする一方、気がつけば1試合少ないアーセナルが3位に浮上してきた。開幕前、マンチェスター・シティの大量補強で4強体制が崩れるといわれたプレミアリーグだが、蓋を開けてみれば結局、3強の争いに――。古豪トットナムが4位に食い込む活躍をみせるなか、リバプールは不振を極め、シティは下馬評を完全に裏切った。日程のおよそ3分の1が経過した序盤のリーグ戦を、頼まれてもいないのに振り返る。
ルイス・フェリペがチェルシーから解任された。アブラモさんからすれば、勝ち点49の4位という現在の成績は、もちろん、満足のいくものではないだろう。しかし、リーグ後半戦に入ってからの突然の監督交代は、あまりにも性急な判断に思われる。すでにマンチェスター・ユナイテッドの独走を許しているなかで、いかに巻き返したところで優勝の可能性は乏しい。チャンピオンズリーグ優勝のチャンスは残されているが、決勝トーナメント開始までの期間は1カ月しかない。昨年のモウリーニョ辞任劇もそうだったが、後先を考えていないかのようなアブラモさんの「審判」には、戸惑いを覚えずにはいられない。
チャンピオンズリーグ決勝のカードが決まった。イングランド勢同士の対決は「プレミア強し」の印象を決定付けるもので、とくにバルサとローマを破ったマンチェスター・ユナイテッドは、賞賛に値するプレーをみせている。時に大量得点をもたらす攻撃力を維持しながら、弱点だった守備面の脆さを克服。若手からベテランまでがタフに働き、必ずしもスター選手に依存しない現状は、金に飽かしたチーム作りでは生まれないものだ。
アーセナルの象徴が、カタルーニャへと去った事件は、プロサッカーがしょせん、ビジネスでしかないことをわれわれに思い知らせた。アーセン・ベンゲルを恩師と語り、クラブへの忠誠を誓ってはばからなかったティエリ・アンリにすら、義理人情のみで生き抜くことは許されない。デインという擁護者と愛弟子を一度に失ったベンゲルの去就は、どうなるのか。クラブの絶対者として理想を追い求めてきた指揮官には、ふさわしい処遇を期待したい。
ベニテスの唯一の計算外は、ピッポ・インザーギの存在だったろう。強靭な肉体も華麗なテクニックも持ち合わせないこの男は、まるで「答えのない方程式」である。相手の戦力・戦術に合わせて最も有効な手段を考えようとする秀才型の指揮官にとって、その問いは絶対に解けることはない。前半終了間際の失点は、満を持して臨んだはずのリバプールの計算をすべて狂わせてしまった。
ロイ・キーンがマンチェスターユナイテッドを退団した。直接の原因と噂されるのは、MUTV(マンUがスポンサーの番組)におけるインタビュー。若手選手を批判して相変わらずの問題児ぶりを示したようだが、その程度のことで何を今さら・・・である。
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